Everyday .1【treasure】 (ページ23)

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22、宝石箱始動ページ23

某日 YG社屋にて

例の社長から指定時間に

YGの練習室に来いとの通達があり

その練習室の扉の前で突っ立ってる人間、私。

月末評価というのがあっているらしく

treasureA 、treasureB 、treasureCの3つのグループが

現在この練習室に集められている、らしい。

中から音楽が聞こえてくるということはつまり

もう評価が始まっているということだ。

そんな緊張感のある場に

どうやって途中から入っていけと？？？？？？？？？

ふざけんなよやっぱり社長殴らせろ。

『君、Aちゃん？』

A『え、、あ、はい。』

『入りにくいでしょ、こっちおいで、
　社長に言われてるから
　裏口から見つかんないように入れてあげる。』

A『あ、、、どうも、、。』

おそらくYGの社員さんである方に着いていくと

どうやらこの練習室、別の入り口があるらしく

そこから入るとちょうど練習生たちから影になるため

目立たず出入りできるらしい。

ドアを開けて入ると審査員席側なのか。

なるほど。ギリギリ影になってんな。

『ここに座ってみてな』

A『あ、、はい。』

審査員の人達の後ろに体育座りで座る。

練習生には気づかれてないが
審査員の人達からはしっかり見えるので

チラチラ目があって気まずい。

あ、社長こっちみてにやってした。

練習室中央では

全体的に黄色のコーデのグループが

パフォーマンスをしている最中だった。

社長『こいつらがAグループ、
　次にB、Cの順でやらせるからよく見とけよ』

そう小声で社長が言った。

A『、、、、、はい。』

念のため言っておくが、

私はまだ、

ボーイズグループのオーディションに、

参加させられることを

許してはいない。