それぞれの戦い、導かれた答え ページ47
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何が正解で、何が不正解か。
そんなのは分からない。
選んだものが全部、"答え"なんだ。
�将�
臣と健二郎が無事に再会を果たしたその頃。
ホールの中では涼太が、故意的に誘き寄せてしまった一体の鬼と間合いをとり様子を伺いながら、座席の間を縫うように"リアルおにごっこ"をしていた。
手元のハンドガンはまだ冷えたまま。まだ迷いの中にあった。
そして、北人は。
懸命に、カゴの柵をよじ登っていた。裸足になった足を冷たい鉄に絡ませて、棒を握る手に力を込め、懸命に上を目指す。脱いだ靴はカゴを揺らした時に落ちていったけど、必死な目は気にもとめずにただ一点を見つめていた。
天井から下がる、横向きの短い鉄の棒。
位置関係的に、カゴを吊るす鎖のストッパーのように思えた。
確信はない。それを引いた時にどんなことが起こるのかは分からない。
だけど、何も出来ない自分が悔しくて、涼太を逃げ込ませたこのスペースに鬼が来た瞬間からは心が焦れて仕方なくて。"こんなとこにいつまでも居たくない""外野のままだなんて嫌だ"と懸命に辺りを見渡し、そしてそれを見つけた。
『北人……どうした？大丈夫？』
尋ねる声に詰まらせた声で「なんでもないです」と返し「気にしてる場合じゃないですよ、捕まらないでくださいね？」と命じた。
こんなことなら、もっと鍛えておけばよかった。舌打ちをしながら上を目指す。時々手が滑って後退しながらも、諦めない。
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霙(プロフ) - かたはまさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです…！期待に応えられるように頑張りますね、これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月21日 1時) (
レス) id: 1c76571629 (このIDを非表示/違反報告)
かたはま - すごい面白くて、世界観に引き込まれます！これからも、楽しみにしてます！ (2020年4月18日 23時) (レス) id: 9a78e2b3a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2020年3月3日 15時
