古明地こいしはヒーローになりたい (ページ8)

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８　個性把握テスト① ページ8

☆

？｢お友達ごっこしたいならよそへ行け｣

急にその一言で、しん…と教室が静まりかえりました

低い声。子供でないとすると、恐らく雄英高校の教師でしょう

音のもとである廊下を見ると、寝袋に入った男が一人。

？｢ここはヒーロー科だぞ…｣

見た目に気を使ってないのか、髪はボサボサ、隈？もあるしなんなんですかねこの人。

ですかここヒーロー科に来る以上、この人もヒーロー…

世界って広いですね

？｢はい静かになるまで8秒かかりました。

　時間は有限、君たちは合理性に欠くね｣

？《うわ、うるさいタイプの教師かな》

麗《飲むゼリーなんで今飲むんや？》
？《服装小汚！？！？》
？《ここのクラス、胸デカイ子多いなー》

相「担任の相澤消太だ。よろしくね」

全員《担任〜〜〜〜！？！？》

相｢早速だが、これ着てグラウンドに出ろ
　《始業式があるなんて合理的じゃない、今のヒーローには時間が無いんだ》｣

始業式はまさかの省略だそうです…

　

更衣室でお茶子ちゃんと着替えをして、グラウンドに来ました

麗「何するんやろね」

『どうなんだろ、入学式はいつなんだろうね』

麗「担任もなかなかのクセありやし、大変そうやな…」

｢｢「個性把握テスト！？」｣｣

グラウンドに響く数人の声

麗｢入学式は！？ガイダンスは！？｣

相｢ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。
　雄英は自由な校風が売り文句
　
　そしてそれは先生側もまた然り｣

道徳的なものを全部飛ばしていくタイプですね

入学式で他の先生やクラスの方が分からないのは悲しいですが、今日は諦めます

相｢お前たちも中学のころからやってるだろ？
　個性使用禁止の体力テスト｣

やりましたね

私は前世の妖怪の身体能力を半分くらい受け継いでいるので、体力テストは無双していました
(ボール投げは100ｍを余裕でこえる、年齢的にもと性別的にも普通は絶対無理)

相｢国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。
　
　合理的じゃない。ま、文部科学省の怠慢だな｣