古明地こいしはヒーローになりたい (ページ25)

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２６　ＵＳＪ⑤ ページ25

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黒いモヤが晴れると、私はいつの間にか上空にいました

周りに支えるものもなく、そのまま落下していきます

『こんな高いところから落ちるの久しぶりだな〜』

手から薔薇を出して着地の準備をしつつ、下を見て状況を確認します

なるほど、いるのは土砂ゾーンですか

たむろっているヴィランを見渡すと、ざっと５０はいますね

…ん？遠くに氷が沢山ありますね

範囲攻撃をしているあたり、こっち側の人間ですね
なら轟君でしょうか

合流出来るように取り敢えず頑張りましょう

「いたぞ！！！上からだ！！」
「あんなクソガキ１人だけ！？！？
　私達舐められてるわよ！！」

「良いじゃねーか！！！ボコボコにして、そのあとお楽しみの時間にすれば良い！！！！！」

個性溢れるこの時代、見た目だけで人を判断してはいけません

貴方達はそれを実感することになるでしょう

『みんなー私１人を倒すためだけにこんなに集まると、

　すぐに全員やられちゃうよ？』

まあ、小声ですからこの忠告は聞こえないでしょうけど

【抑制】スーパーエゴ

この弾幕は私に近ければ近いほど弾幕が密集して被弾します

故に私の周りに集まってきたヴィランさん達は

「うわあああっ！！！」
「ば、爆発！？！？」
「このハート型の光、あたったらまずいぞ！！！！」

「おい、ガキから離れろ！！！」

このように悲惨なことになります

爆発効果も相まって地獄ですね

またこの弾幕の配置構造上、蟻地獄のようになっていて相手は無意識に私に近づくようになっているので

「これ、どうやって離れるんだ！！！」
「押すな！！痛えよ！！！
　うわぁぁぁ！！！」

逃げられません

暫くしていたら、周りにいたヴィランさんは１人も立っていませんでした

『もういないかなー』

ちょうど轟君もヴィランを片付けてきたみたいです

無傷で生還なんて、強い人ですね

轟「古明地

　これ全部お前がやったのか」

『はい、頑張りました』

轟「…そうか。
　《頑張ってできる量じゃねえぞ》」

空から見た時、轟君も同じくらい倒してたはずですけどね

『ここは土砂ゾーンだから、相澤先生のいる中心地に近いよね。
　
　取り敢えず、情報把握のために向かってみる？
　どうする？』

轟「行こう」

『オッケー』