古明地こいしはヒーローになりたい (ページ16)

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１６　戦闘訓練⑤ ページ16

☆

かれこれ、５分は戦っています

轟君は私の方へ氷を出そうとしたが、ツタを何重にも絡ませて盾を作る

ツタは別に直接的な攻撃になりにくいだけで、盾としては有効だ

また、ちょこちょこと弾幕をだし、轟君にかすり傷をつけていた

少しの傷は、相手を混乱させるのに十分な材料だから

彼は他の二人のことを忘れているようだ

隠「……。
　《尾白君早く戻ってきてーーー！！！！Aちゃんこのまま耐えてーーっ！！！！》」

……そろそろですかね

あ、やっと来ましたね

『…ねえ轟君、そんなに私のこと見てていいの？』

轟「…っ！！
　《どういう…！？！？》」

　

尾「二人共、待たせた！！」

轟「なっ！？！？」

ドコッッッ！！！！

轟の背中に鈍い音が響きわたる

思わず轟は俯向けに倒れてしまった

その瞬間、私は轟君の身体中をツルで縛り付ける

轟「がはっ！！」

『ざんねん轟君、協力プレイが勝ったね』
轟「…っ！！！」

それから近くにいた透ちゃんがすぐに轟に捕縛テープを巻いた。

ｵｰﾙﾏｲﾄ「ヒーローチーム、Win！！！」

(以下、試合メンバー５人で
一緒に氷を割る、溶かす作業をしている時の会話です)

轟「おい、尾白はさっきまでどこにいたんだ…」

隠「障子君の元へ行ってたんだよ。窓から飛び降りて、ね」

障「あれは心臓に悪かった」

尾「お前、轟がこんな派手に建物凍らせたから、勝ったって油断してる顔してたぞ。死角の窓から飛び降りて、足元を蹴ったらめっちゃ驚くし…
　
　俺は障子がよろけた瞬間に捕縛テープ巻いたから、もう安全ってわけで、こっちに戻ってきた」

障「油断は良くないと身に沁みて感じた、次からはしない」

轟「…そうだったのか」

『いや〜でも、最初からギリギリな戦いだったから、ずっとヒヤヒヤしてたよ』

轟「…どういうことだ？」

『いや、轟君が最初氷バーって張り巡らせたじゃん
　あの時、何とか尾白君のしっぽで氷壊したり、私が弾幕で氷溶かしたりしてたのよ。』

轟、障《あの光ってるやつ、
尾、隠弾幕っていうのか/んだ…》

尾「マジで氷浸食早すぎて死ぬかと思った」

隠「なんなら私、逃げ場無くてジャンプしまくってたからね？？？」

障「ジャンプで耐えられるのか…？？」

隠「あと、障子君が外にいないと都合悪かったから、運任せなとこはある！！」

尾「まあ、お互い頑張ったってことで」

轟「ああ…」