【wrwrd!】瞳の色は (ページ10)

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9話ページ10

sn「あぁ、ごめん。言ってなかったね。栄養失調だったよ。結構重症で骨とかも脆くなってて右の足首が骨折してた。転んだりとかした？」

そう聞かれると大先生と呼ばれていた人がビクッと肩を揺らした。…まぁ右足首なら緑のパーカーの人に掴まれたやつだろう。ミシミシいってたし。

A「…多分、倒れた時だと思います。」

sn「そっか。後、骨折以外にも貧血とか免疫力が弱くなってたせいで熱もあるから暫くは医務室で生活だね。だから力を確かめるにしても、もう暫く激しい運動も禁止だからね、グルッペン。」

gr「うっ…」

淡々と話が進んでいく。さっきの頭痛も熱のせいだったのか。

？？「いやいや、なんで入る前提で話が進んでるんですかねぇ？」

gr「だって入るだろ？」

だからなんで私に振るんだろう。そして何度も言うけど七三分けの人は本当に私の言いたいことを言ってくれる。

？？「さっき本人も言っとったように殺しにくるかもしれんやろ！？」

gr「殺そうとしてる奴が自分から言わないだろ。」

うっ、墓穴を掘ったか

？？「それはそうやけど…」

？？「まぁまぁ、それなら期間を設ければいいんやない？怪我がある程度治ってから一週間か一ヶ月か分からんけど、城で働いて貰って、それで使えるか判断いたらええやん。」

二人を仲介するようにスーツの人が間に入って提案した。なんてことをしてくれたんだ…

gr「大先生にしてはいい案だな！」

？？「ひどい‼」

gr「じゃあそういうことでいいか？トン氏。」

？？「ゔーん………まぁ…それなら…」

最後の希望が…！！

gr「よし！そうと決まればまず他の奴らの自己紹介だな。こっちのクマが濃い七三分けのメガネがトントンで、スーツのいかにも鬱って感じのメガネが鬱だ。」

ut「鬱先生とか、色々呼ばれとるけど好きに呼んでな。」

よろしく～と挨拶していると

tn「よろしくする気はあんまないですけど、どうぞよろしく。というか、そんな紹介するくらいなら少しはこのクマがなくなるように書類仕事してくれませんかねぇ。」

gr「ま、まぁ他の奴らは時期に合うだろうからいいだろう。まだ仮ではあるがこれから宜しく頼むぞ。A。」

A「あ、はい。此方こそ、よ、ろしく、お願いします。」

あぁ、これからどうなるのだろうか。
私はまた痛くなってきた頭をかかえた。