二 ページ5
Aside
「 大丈夫 ? 」
その声にふと顔をあげ 、 相手の顔を見た 。
『 … だれ 、 』
「 中島健人 。 君は ? 」
『 、 』
「 ふはっ 、 そんな怪しまなくても 笑 」
彼 、 中島さんは笑いながら私の髪を耳にかけた 。
『 花咲A 、 』
「 苗字も名前も素敵な名前だね 」
なんて 、 営業スマイル ? みたいな笑顔を私に見せた 。
「 … 家ないの ? だったら俺のとこおいで 」
半ば強制に連れて行かれ 、 中島さんの自宅へ向かった 。
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「 へぇ 、 出稼ぎしてるんだ 」
『 え ? 』
彼の家へ上がってから1時間 。 お互いのことを少しずつ話していると 、 出稼ぎをしているなんて言っていないのに見透かしたように言ってきた 。
『 お金必要だから 』
「 今何歳 ? 」
『 17 、 』
「 高校生なんだね 、 まだ 」
俺は19歳 、 なんて言ってきた 。 もっと上かと思ってた 。 だって家くる ? なんて言葉大体24くらいの人が言うことじゃん 。
『 大学生 、 』
「 そうそう 。 Aちゃん 学校は ? 」
『 もう行ってないよ 、 一年も 。 』
「 その様子は家を出たって顔だね 」
彼は何もかもわかっているかのようにそう呟く 。
「 あと 、 健人ってよんで 」
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作者名:qhx.___ | 作成日時:2024年4月3日 23時