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Aside
唯一大好きだったおばあちゃんが死んだ 。
もう何が何だか分からなくてずっと泣いていた時 、 お父さんが帰ってきた 。
「 ただいま 、 A」
『 お父さん … 、 ねぇ この家どうするの ? 1人で背負っていくなんて無理だよ 。 お父さん 、 本当は家に帰ってないだけで女の人と一緒にいるでしょ ? … 一緒に住んで 、 お願い 』
お金のことだってお父さんが何もしなければ私が払わなくちゃいけない 。 ある程度おばあちゃんからもらったお金をコツコツ貯めていたけれどそれじゃ確実に足りないのだった 。
「 ごめんな 、 それはできない 」
『 は 、 』
「 お父さん 、他の相手と結婚してるんだ 。 娘と息子もいる 」
ありえない 。 何 ? 自分だけ抜け駆けしたの ? この辛い環境から 。
毎月1万あげるし貯めてきた金でなんとかなるだろ ? と言い私の頭を撫でたお父さんに対しキレてしまった 。
『 何言ってんの !? バイトもろくにさせてくれない癖に自分の金と毎月渡される1万でなんとかしろってなに ? 私に死ねって言われてるようにしか聞こえないんだけど !
… お金 、 もっとあるでしょ ? 5万頂戴 。 それでやっと生活が出来るくらいだから 』
お父さんは私の圧に負けたのか 、 逆ギレして出ていった 。
「 はいはい 。 渡せばいいんだろ ? 5万 。 ちょっとは顔がいいからって調子乗んなよ 」
私 、 決めた 。
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作者名:qhx.___ | 作成日時:2024年4月3日 23時