ボクが感じること、キミに伝わること２ (ページ4)

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久しぶりページ4

小side

俺らがシゲのお見舞いに行くと病院にマスコミが押し寄せてしまうかもしれないということで、落ち着くまではお見舞いを控えた。

公表してから2週間、やっと会いに行けることになった。

「小山さんっ」

振り返ったらリハビリ師さんが駆け寄ってきた。

小「お久しぶりです、シゲの調子どうですか？」
「実は、その…お話がありまして、」

シゲの病室ではなく、小さな会議室に呼ばれた。

2人きりだった。

小「…ぁの、」

「加藤さんと早くお会いしたいですよね。大丈夫です、すぐ終わりますので」

なんか「シゲ大好きー！」って感じがしてちょっと恥ずかしかった。
でも大好きだから別にいいかw

「リハビリを初めて1ヵ月になるのですが、もちろん効果は出ています。ただ…復帰に向けて焦っているといいますか、特に強くコンサートを意識しているようでして….少し、無理をしているようなんです」

俺の知ってる範囲だと、効果が出なくて苛立ちがあるシゲだったから、そこは越えられたようで安心した。

ただ…

「体調が心配で…何度か止めには入ってるんです。ただ、プロ意識を傷つけてしまうのも嫌ですし…」

そっか、
シゲは頑固なところあるからな。

小「今、シゲは？」

「おそらくリハビリ室です」

時に1日中リハビリ室に籠ってることもあるらしい。

小「しばらく顔出せなくてすいませんでした。交代しながら俺らも声かけてみますので」
「お願いします」

病室に行ってみたら案の定シゲはいなくて、リハビリ室を覗いてみた。

小「シゲ、おはよう」

久しぶりに会えてシゲも表情を和らげてくれた。

加「今日は休みなの？」
小「土曜日だからね」
加「そっか、今日土曜日か、」

この感じだとテレビとかも見てないんだな。

小「リハビリ頑張ってるみたいじゃん」

シゲの隣に腰掛けて背中に手を当ててみる。

…ほらね、やっぱり…

小「ちょっと辛いんじゃない？」
加「…全然」

おでこに触れてみたらそっと目を瞑った。

小「今日は病室戻ろうよ」
加「まだ始めたばっかりだよ」
小「体調崩したら元も子もないって」

納得いかない表情のシゲを連れて病室に戻ることにした。