ボクが感じること、キミに伝わること２ (ページ22)

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揺れて、ぼやけてページ22

加side

頭がガンガンする…

呑みすぎた…

小「気分はどう？」

小山の声が上から聞こえて目線を上げる。

加「…うえ"っ！！？」

手越とまっすーの笑い声も聞こえた。

加「なんだ…みんな揃ったんだ」
手「酔っぱらいすぎw」
加「ごめん」

小山から水をもらい、冷たいお絞りを目の上に乗せる。

小「大丈夫、疲れてない？」

さっきまで笑っていたみんなはいなくて…

加「…なんだよ、笑えよ」
小「…ぇ」

そんな心配した目で見ないで…

加「俺が入院してたからそうやって心配するんでしょ。俺もう大丈夫だから、いつも通りだから」

無理に気を遣わないでほしい。

「じゃあなんで悲しい顔するんだよ」って、聞こえたのは俺の前に座っているまっすーからで。

増「今日、ここ来てからずっと。気づいてる？俺らは分かるんだよ。だからお酒も今日はとめなかったの」

増「確かに心配してる感じは強いかもしれない。だって本当に心配だから。でも出来たじゃん。完治は難しいって…シゲやり遂げたじゃん。あの日病院で言い合った日。思い出してよ。俺らツアーやりきったんだよ、4人で」

増「また、ステージに立てたんだって」

手越と小山は泣いていて。まっすーも。

そんな3人が揺れて、ぼやけて見えた。