ボクが感じること、キミに伝わること２ (ページ19)

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溢れる涙ページ19

小side

ツアー中、シゲは弱音を吐かなかったが、時々そでに引いた瞬間に過呼吸になったり、泣いていたり…

気持ちが不安定になりながらもなんとか耐え抜いてくれてたんだ。

まだ…
もしかしたら復帰が早すぎたのではないかと。
無理をさせてるのではと。

不安だった。

手「おつかれっす」

増「おつかれ～」

最終日の今日で、今年のツアーは幕を閉じた。

加「おつかれぇ」

ハイタッチしてきたその手をギュッと握って離さなかった。

加「……小山、？」

戸惑ったシゲを見ても離したくなくて…
無事終えた安心感で涙が溢れてきた。

増「え、なんだよ、どうしたんだよ」
手「シゲ泣かせたのー？w」
加「ちげぇよw…小山、どうした？」

ギュッとシゲを抱きしめる。

誰よりも辛かったであろうシゲが目の前で「おつかれ」って言っている今が夢のようで…

加「まず楽屋行こう、ね？」

シゲに宥(なだ)められながら楽屋に帰った。

本来、シゲが泣いて、「よく頑張ったね」って俺らが慰める側なのに…

本当にシゲは男に戻っていて。

これぞ、加藤シゲアキって感じw

泣き虫だけど男気があって、いつも俺を守ろうとしてくれて。
素直じゃないけど嘘はめちゃくちゃ下手でw
クールだけど本当に優しくて思いやりがあって…

本当に尽きないんだ。
シゲの良さは俺がよく知っている。

だからこそ、1つ壁を越えたシゲを本当に誇りに思うんだ。

涙が溢れるのは自分のことのように俺も嬉しいからだと思う。