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第六十二回:地下鉄構内の男【お話】 ページ23

ニューヨークの地下鉄を私はよく利用する。
毎朝通勤の度に地下鉄構内で何やらぶつぶつ言ってる一人のホームレスの男がいた。
男の近くの壁に寄り掛かり内容を盗み聞きした。
目の前をおばさんが通る。すると男は
「豚」
と呟いた。
私は思った。なんだただの悪口か、動物に例えているだけか…。
次に普通のビジネスマンが通る。すると男は
「人」
あぁ、まさに普遍的人間って感じの人だな…。
別の日、暇潰しにまた盗み聞きしてみる。
男の目の前をやつれた男が通る。すると男は
「牛」
と呟いた。
牛?どちらかと言うと痩せた鳥だが…?
次に典型的な肥満の男が通る、すると男は
「野菜」
と呟いた。
野菜?豚の間違いだろ?
私は家に帰り考えた。
もしや、次に生まれ変わる生き物、すなわち転生を言い当てるのか!?
その後、何度もホームレスを観察しているうちに疑問も確信に変わった。
ある日思い切ってホームレスに疑問をぶつけ、能力を身につける方法を教えてくれと懇願した。
ホームレスは淀んだ目で私を見つめた後、私の頭に手をかざした。
次の日からホームレスはいなくなった。仙人だったのだろうか?はたまた神か?
私は能力を身につけた。
それは期待するものとは違っていた。
ただ単に、その人が直前に食べたものだった
私はあまりのくだらなさに笑ってしまった。

第六十二回:地下鉄構内の男【解説】→←第六十一回:出張【解説】



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♪・。sana。・♪ - DQNのお母さん優しいのか怖いのかよくわからない・・・ (2014年12月18日 13時) (レス) id: 3c109d3a55 (このIDを非表示/違反報告)
涙花(プロフ) - ゆうくん踏まれてしんじゃった♪って怖いよ!怖いとしか言えないよ! (2014年5月11日 12時) (レス) id: b3976db23e (このIDを非表示/違反報告)
らいあp - えっと、メチャメチャ面白いですが怖くないです!(これは自慢です) (2014年2月2日 18時) (レス) id: 5127ff2650 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - あー怖い。 (2013年10月30日 19時) (レス) id: 00ac137c43 (このIDを非表示/違反報告)
ヒイナ - 怖い・・・・ (2013年10月20日 18時) (レス) id: a812943728 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆあ | 作成日時:2013年6月28日 8時

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