生まれ変わってあなたの側で。

▽本音 ページ23

皆でわちゃわちゃした後。

疲れが来たのか、

『眠い。寝る。』

の二言だけを言い残して楽屋のソファーに寝そべった廉くん。


次の雑誌の撮影まで、まだ2時間近くあるらしく、紫耀くんと寝ている廉くん以外の4人はドライブ〜って楽屋を出ていった。



平『…廉も疲れてるんだろうね。』

「わん？」

平『最近大きな仕事ばっかりやったし。』


そう言って、廉くんの寝ているソファーまで近づき、紫耀くんのものと思われる上着をかけてあげていた。


…なんという私得な場面…！



ソファーの隣にある座椅子に腰掛けた紫耀くん。


平『おいで？』


と言われ、紫耀くんの膝の上に飛び乗る。


平『Aちゃん、空から来たってほんと？』

「わんっ！」

平『んー、犬じゃないから分かんねー笑

まぁ、どうやって来たかはどうでもいいけど、廉の所に来てくれてありがとうね？

俺が言うことじゃないけど！』


そう言うと、どこか寂しそうに笑う紫耀くん。

ジッと目を見ていたら、

平『Aちゃんにはお見通しなんかな？』


クシャリと笑う紫耀くん。


平『努力家の人って繊細な人が多いんやって。

廉は、凄い努力家やと俺は思ってる。
負けたくないって思いが人一倍強くて努力に努力を重ねてる人やと思う。

ドラマも映画も一気に主演演じて、。
ツアーのリハとかもあったんに、全部こなしていって。

俺はそんな器用にはできひん笑

廉は上目指して努力する人やから、これからもずっとずーっと努力していくはず。

俺が言いたいんは、廉をサポートしてやって欲しいってことなんよ。

俺らもサポートして、されて、グループが成り立つんやけど。

でも、帰る家がちゃうから、家までサポートはできひんやん？

やから、一番身近におるAちゃんに廉のメンタルケアをお願いしたい！


…って言っても分からんのよなぁ、』


紫耀くんの関西弁に、本音なんだってことが伝わる。

わかった、という意味を込めて。

紫耀くんの手をペロっと舐めた。


平『ふふっ、擽ったい笑』

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