♡♡♡♡♡♡♡▶♡ ページ8
ん？なんか目眩する。唐突に朝起きて、そんなことをふと考える。
まぁ大丈夫だろうと会社に行く準備をした。薄いメイクに、書類、バインダーをバックに詰め込んで。
「いってらっしゃい〜気ぃつけてな」
たんたんと階段を降りる途中、イヤホンをつけて汗をすこし流したアマノさんがニコッと微笑んで階段ですれ違った。顔がイイ。ありがとうございますと挨拶を返せば手を振って階段をリズミカルに登っていった。
『(んん？、あれ)』
「せ…ぱ」
コピー機の前に立って書類を抱えている時、視界がゆがんだ。ぼやぁとテレビとラジオの周波数があわなくなるみたいに人の声が遠のく。ぁ、ヤバイかも。
「先輩！！」
ずるずるとしゃがみこんで、頭をコピー機に持たせかける。その肩を抱きとめた後輩は珍しく切羽詰まった声を上げた。はぁはぁと青ざめた顔で浅い呼吸を繰り返すAをみて橙乃は心配を募らせた。
「起きて先輩。鍵どこにあります？」
『ごめんねぇ橙乃ぉ』
後輩の大きくて暖かい背中におぶわれ、震える手で橙乃が器用に片手で差し出した己のバックを漁る。チャリ、という金属音とともにひんやりとした感触を掴み渡し目をつぶれば数秒後に、ガチャリという施錠の音が聞こえる。ゆらゆらと揺れ、立ち止まりソファーに寝かされた。
「無理しすぎですね。洗面台かりますよぉ」
『う゛ん』
トタトタと足音が遠ざかり、戻ってきた橙乃は冷たく冷やしたタオルを絞って彼女の額においた。近くにあったブランケットを被せてコップに水を注いで側に置いてやる。
「じゃ、鍵は閉めてポストに入れときますね！お大事に」
力を振り絞って、ありがとうと伝えれば橙乃のオレンジ色の瞳がゆうるりと細められた。数秒後にガチャン、ガチと言う鍵の閉まる音が聞こえて、ソファに倒れるように体を沈め、意識をとばした。
『ン』
ふわりと漂う、優しい卵のにおい。柔らかな光がついている。アレ、私電気つけたまま寝たっけ。
ふと、ぞくりとした恐怖感に襲われ体が怠いのを忘れて起きあがった。
「ぁ、起きた」
エプロンをつけて、キッチンに立つアマノさんの姿がそこにあった。
ズルリと衝撃の光景が飛び込んできてソファから、落ちた。
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白玉こ(プロフ) - 更新ずっと待っておりました😭！！！！！この小説の虜なので本当に嬉しいです‥！！続き楽しみにしております！！！ (3月17日 1時) (
レス) @page14 id: e18dbc994e (このIDを非表示/違反報告)
🍄 - わー！！！rbr最高すぎません！？まっじでぇ好き♡続き楽しみです！ (10月22日 17時) (レス) @page11 id: b1dd06e495 (このIDを非表示/違反報告)
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