いやよいやよもすきのうち！② (ページ31)

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和「コーディネートテーマは休日デートです！！それでは登場してもらいましょうっ！どうぞぉっ！」

前振りあんの出にく。(笑)そう思いながらもドアを開けて寝室に入る。

ベッドに座ってこちらを向いている大橋の目は、俺を捉えた途端キラキラ輝いてニコーーっと可愛い笑顔になった。

和「わーー！かっこいい！！！似合ってる！！！」

「いや、そんな」

和「じょうくん〜！めっちゃええやん！ええ感じやん！！」

「や、まぁ、ありがとな」

和「ふふ、どういたしまして！」

トコトコと俺の側に来た大橋は「これさ、」と俺の首にあるネックレスを指差す。

その後服の中に入り込んでいた自分のネックレスを出して、そっちのネックレスを指差す。

和「おそろい、やねん」

上目遣いで「どう？いらん？」なんて不安そうに聞いてくる大橋。
や、いらん訳なくない？てか冷静に可愛すぎん？なんかもう可愛すぎて腹立ってきた。

「いらん」

和「…せ、やんなぁ？おそろいいらんよな？俺つけへんから！俺のは…捨てるし！だからじょうくん…」

いらん、なんて言うて意地悪すると、悲しそうにベラベラ言葉を並べる大橋を途中でギューッと抱き締めた。

「うそ、嬉しい」

和「ぇ、もぉ！なんなんっ！」

「なんなんってなんなん？」

和「なんなん！！！あほっ！(笑)」

「ありがと、めっちゃ嬉しいで」

体を離し軽く唇にキスをする。
そうすると真っ赤に染まる大橋の頬。

このネックレスはずーっと大事にしやなあかんなぁ、どこに保管しようかな、ニトリ行ってアクセサリー入れ買わなあかんな。

末「なぁ、大橋から服大量にプレゼントされた？」

「された」

末「あれさ、ここだけの話やねんけど。」

ほんまは丈とおそろいのネックレスが欲しかっただけやのに、それだけ渡したら受け取るのも嫌がられたら悲しいからってこれもあれも言うてるうちに全身コーディネートなってもーてんで。最終的に「じょうくんが俺選んだ服着てくれるのめっちゃ嬉しいからなんでもいいや！」とか言うてたわ。

「…末澤？」

末「お？」

「今度買い物ついてきてくれや、お返しの」

末「(笑)おー、ええで。微笑ましいなぁあんた達はほんま。」

fin.