いやよいやよもすきのうち！② (ページ20)

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いつも大橋のことばっか考えて、1人で苦しくなって、そんな俺見て「どうしたん？」って「大丈夫？」って聞いてくるのも大橋で。

何も知らんくせに。そんなこと聞いてくんなよ、なんて思いながら。

「そう？なんもないけどなぁ」

和「ほんまぁ？それならいいねんけど…なんでも聞くから言ってきてなぁ？」

そういう優しい言葉が俺を苦しめてること気付いてほしいなぁ、なんて思う。

大橋の俺に向けられた笑顔は特に特別な訳ではないけど期待してしまう馬鹿な自分が嫌になる。

シンメ、っていう肩書きでギリギリ隣にいられるんやな、って。

何かしらの間違いでいいから俺のものになってくれへんかな、って。

ここまで歌詞に共感する恋をしてる自分にも結構驚く。

和「俺じょうくんの笑った顔めっちゃ好きやで！」

そう言ってニコッと笑って楽屋を出て行く大橋の背中を見つめる。

この恋は絶対に知られてはいけない恋。

この恋は絶対隠し通さないといけない恋。

この恋は叶うことのない切ない恋。

だから俺はずっと心の中でこの想いを隠し続ける。

大橋が俺がこんなこと考えてたなんて知るのはいつになるのかなぁ？

fin.

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