いやよいやよもすきのうち！② (ページ2)

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和「えっと…聞こえてるぅ？」

「あっ、うん、怪我…」

和「先生会議行くって言うてたからしばらく戻って来んと思う。消毒、したげよかぁ？」

俺の顔を覗き込んでそう言う。

「いや、大丈夫。自分でする。」

和「そ？派手にこけてんなぁ〜いたそっ」

自分が怪我をしてる訳でもないのに眉をしかめてめちゃめちゃ痛そうな顔をする彼。
消毒液をつけてティッシュでとんとん、と拭く度に「いたっ」と言っている。
いや、痛いのは俺やねんけどな。

「しんどいん？熱？」

そういや彼はベッドから出てきた訳やし、きっとしんどいんやろう、やとしたら起こしてしまったことを謝らんと。そう思い尋ねる。

和「いや？ここが俺の居場所〜」

そう言いニコッと笑顔を俺に向ける。
特別な理由がある訳じゃないけど〜サボりっていうとまぁそれも語弊がある気がするからぁ〜なんて言いながら当たり前かのようにコーヒーを紙コップに入れている。

「へぇ…」

うぇ〜やっぱりブラックコーヒーはまずいわっ！と言ってベロを出す彼にこう尋ねた。

「いつもこの時間におんの？」

和「ん〜？なんでぇ？」

「あ、いや、別に…」

一目惚れしてしまったから、これから会いに来たいって思って…、なんて口が裂けても言えません。

fin.