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和「はっなっせ！！！！って！」
思い切り振り解かれた腕。
「なんでお前がそんなイライラしてんねん！」
今までにないぐらい恭平にベッタリして。
自分から腕回して。落ち着くわ〜とか言うて。
恭平にもたれかかって。
大橋と恭平の顔の近さとか、密着度とか、絶対あんなんあかんやろ。怒りたいのは俺の方や。
和「え？なんで俺がイライラしてんのかわからんの？」
半笑いで聞いてくる。あかん、めっちゃ腹立つ。
「おお、全く分からんなぁ。俺何もしてへんからなぁ？」
怒りのあまり、声を荒げてしまう。
少しだけビクッと大橋の肩が動いた。
和「ほんまにわからんの？」
急に弱々しくなる声。
あぁ、ちょっと強く言い過ぎたかな…
和「丈くんのアホ。分からずや。」
そう呟くと大橋の目から涙が溢れた。
なんで泣いてんねん、アホってなんやねん…
和「仕返しのつもりやったの…けど丈くん怒ってしもた…嫌われたくない…ごめんなさい…」
さっきまであんな怒り口調だったのが今では弱々しく声が震えてる。
強がってただけなんや。俺に負けないよう強がってたんや。
「俺もごめん。感情に任せすぎた。俺何があかんかったんかな？教えてほしい…」
そう言うと泣きながら大橋は答えた。
和「情けないけどとあに嫉妬した。いっぱい褒めるから。俺あんな褒められたことない。それにかわいいかわいいって。俺言われたことない。頭撫でたり抱き締めたり、みんなの前で俺にしてくれたことない。悔しかったし、羨ましかった。」
泣きながら訴える大橋があまりにも可愛くて愛おしくて、強く抱き締めた。
「和也、聞いて？」
耳元でそう囁く。
すぐに真っ赤になる耳がかわいい。そして小刻みに頷く和也。
「ダンスも歌も和也がダントツでうまい。で、かわいいって常に思ってる。皆の前で抱き締めへんのは、1回抱き締めてしまうとそこで終われないぐらい愛したくなるから。これで俺の気持ちわかってくれた？」
本当の気持ちを、和也に伝える。
すると嗚咽をもらしながら
和「こどもみたいな仕返ししてごめんなさいっっ…丈くんだいすきっ…」
「和也が1番可愛いで。」
「いや、まじ至福のひとときでしたわ」
「よーあの状況耐えれたな？」
「恐怖心より母性愛が勝ったんすよ。」
fin.
前作ご存知の方、ニシタク降板しました(笑)
当初は可愛いイメージが自分の中にあったんですけどリアリティのあるとあちゃんにしました。てへ
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作者名：おまめ | 作成日時：2020年5月10日 15時
