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.。oO道の話Oo。. ページ3

全ての者は、
生まれた瞬間から

ある場所へと立たされる。

それは“道”だ。

この世に生きる、全ての者は
無意識に道を歩いている。

安全な道
荒れた道
一本道
分かれ道
坂道

1人1人、道は違う。

今、貴方はどの道の上に立っていますか。

ある者は、安全な道を駆け足で進み。
ある者は、急な坂道を上ったり下がったり。

またある者は、道から外れてさまよい続け。
またある者は、分かれ道の前で立ち止まった。

――ここで、とある少女の話をしよう。

少女は、安全な一本道をゆっくりと進んでいた。

しかしある時。
見えない落とし穴に落ちた。

安全な道は、一瞬で途切れてしまった。

それでも少女は歩き続けた。

何度も転んで、怪我もした。

そしてある時。

突然、目の前に“大きな壁”が立ち塞がった。

上も、横も、途切れることなく続く、大きな大きな壁。

「こんなの、乗り越えられない」

そう言って少女は泣き出した。

その時、違う道を歩いていた人が言った。

「私はもっと大きな壁を乗り越えたわ」

「僕なら引き返して、違う道を行くね。道は1つじゃないし」

「時間が経てば、消えるかもよ。それまで待ってみたら?」

少女は壁の前で立ち止まり、考えた。

後ろを振り返り、来た道を見つめて――壁を見上げて。

そして、パッとひらめいた。

「そうよ。乗り越える必要なんて、ないんだわ」

そう言って少女は
目の前の壁を――思い切りぶち破った。

少女の壁は驚くほど薄かったのだ。



今、貴方の立つ道はどんな感じですか。

貴方が生きている限り、貴方の道はなくなりません。

目の前に広がる道は

けして

歩きやすいとは限らない。

危険や障害が何もないとは限らない。

迷わず進める、一本道とは限らない。

怖くて、不安で、いっぱいだけど。

それでも

――さぁ、勇気を出して進みましょう。

何度、振り返ってもいいんです。

どんなに長く立ち止まってもいいんです。

もう一度、歩き出す強ささえ――失わなければ。

時に迷い、考え、後悔し、
立ち止まって、振り返って、
誰かに助けられ、誰かと歩み、別れ。

泣きながら、
笑いながら、
苦しみながら、

そうやって少しずつ、貴方は進んで行くんです。

“人生”という名の、貴方だけの道を――

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ユイ(プロフ) - 本当に素敵な作品ですね…。なぜか涙が溢れてきます(つд⊂) (2016年4月24日 21時) (レス) id: 3183564049 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アクア | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/furanandberulove/entry-12121019747.html  
作成日時:2016年4月23日 15時

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