癒し＿SZ＿2

勝利と公園 ページ4

岸「あ、そう言えばなんでAさんてなんでこの子達育ててるんですか？」









「それ今頃気になるんや？まぁええけど

んー、最初が勝利やな」









岸「え、別々なんすか！？」









「せやで？こいつら兄弟ってわけでもないし家族事情も様々やしな」









岸「あ、そう言えば名字違う……」←アホ









「養子縁組とかしてへんからな」









岸「なんでですか？」









「5人それぞれちゃんと親に愛されとったから」









岸「え？」









「養子縁組したらうちが母親になるってことやろ？

それはなんかちゃうような気がしたからなぁ……」







岸「なんか、難しいっす」←







「まぁええわ(笑)長くなるけど聞く？」









岸「聞きます！」









〜勝利〜

「……なにしてるん？」









仕事終わりの帰り道でいつもの公園を通り過ぎた時やった









ボサボサの長い黒髪に土に汚れた服装









怖がらせないようにしゃがんで目線を同じ高さにして話しかけた









しょ「……」









「いや無視かい」←









しょ「……？」









「……喋られへんの？」









しょ「……しょ、り」









「うん？」









しょ「しょーり、まま、」









「しょうりくんでいいかな？んー、迷子かぁ……」









しょ「ｸﾞｰ……」









「……お腹空いてるん？」









しょ「……？」









「んーっと、まぁえっか

うちおいで？ご飯食べてからママ探してあげるからな？」









しょ「ん、」









「ほなお姉さんと手繋ご？」









しょ「……」









「うわっ、ほっそいなぁ……ちゃんと食うてないんか」









よく見れば頬も痩けていて腕も足も棒のように細い









長い髪から覗く大きな目は暗く沈んで見えた









「……帰ったらお風呂入ってご飯食べるか、そしたらお姉さんとお話しような」









しょ「う、」









「絶対わかってへんやろ(笑)」









この子を見れば家庭環境が良くないことなんかまる分かりやけど確信はなくて









とりあえず連れて帰って聞けるだけ聞いてみることにした









まぁあんま言葉話せへんみたいやけどな

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