嫌味な先生 2 (和牛:水田さん) (ページ38)

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…

『お願いします』

水田『ん〜。家でええんやろ？』

『はいっ』

……

先生と一緒に帰る日が来るなんて
思っても無かった…

水田『卒業か〜…悲しい？』

『まぁどっこいどっこいですね。

3年間、楽しい事もいっぱいあったけど
その分…嫌な事もいっぱいあったし。

でも、嫌な事も多かったのに
思い出すのはいい思い出ばっかりです。

何でですかね……』

水田『まぁ…Aが、ていうか
人間はそんなもんちゃう？

[当たり前]が[当たり前]じゃなくなった時に
にその存在の大きさを初めて実感する。

しかもその楽しかった過去を思い出したら
またその思い出で楽しめるやろ？

やからこそ、過去やなくて
今を楽しむのが1番ええと思うけどな。』

『楽しむ……』

赤信号で止まると
信号待ちしている春子とふみがいた。

『ぁ……』

最後、2人にも言えなかった。

2人にどんな反応されるか分からなくて。
怖くて言えなかった。

水田『……Aが
あの2人にも、それ以外の人にも
堂々と胸張って言えるように頑張るから』

握られた先生の手から伝わってくる
緊張感と意志の強さ

水田『A…』

『先生…

…信号……青に変わりましたよ』

水田『…っえ？

…お前な………はぁ〜…うん』

『どんまい…www』

水田『キスできるとかもとか思ったのに！』

『ゲスいww』

水田『知らん！
俺も男や！そんなん考えるわ！
当たり前やろ！！』

『開き直られてもww

……でも、ありがとう。』

水田『……ん。』

………

ﾊﾞﾝｯ

『ありがとうございました。』

水田『ええよ全然。

……じゃ、またな。』

『うん……連絡、待って…ます……』

水田『…うん』

『また、ね……

しん、じ。』

水田『えっ…』

『じゃっ！！！』

おいA！ちょっと待って！？という

信二の声を背中に、急いで家に駆け込んだ。

END

と、ここでこのお話を
最終回とさせて頂きます。
読んで頂いた皆様
本当にありがとうございました。

M-1グランプリも楽しかったですね。

(link:サザンカの花。[アイン河井さん]:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/snoyukina1/

いやここで次の話の宣伝するんじゃねえよ
って言う前に1度見るだけ見てみよう。
ついでにお気に入り登録もしよう。

自分の知らない世界も
飛び込んでみると意外といい物だぜ。

…どうもありがとう