嫌味な先生 2 (和牛:水田さん) (ページ29)

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[川西サイド]

偶然にも最悪にも
ここで鉢合わせになったゆずると信二。

そして運悪く職員室に呼ばれる始末。

はぁ……どうしよ
殴り合いの喧嘩とかしてたら…

あいつら2人とも気短いから全然ありえる。

てか……Aは…どうしたらええねん……
今の所バレては無いみたいやけど……

………

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

……あれ？静か……これどういう状況なんやろ…

河井『あ。賢ちゃんこれここ置いとくな。

…じゃあな。頑張れよデブ』

あ、仲直りしたんやww

水田『お前……

ありがとう70点男』

河井『うっさいわボケ！』

『騒ぐな！』

水田『騒ぐな〜』

河井『ほんま腹立つわww

じゃ〜な〜』

水田『www』

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

『なん話したん？』

水田『ん〜……怒られた。』

『ふ〜ん(？)』

水田『……頑張るわ…
てか俺、Aと両思いて事やんな？』

いや、そんなキラキラした顔で言われても…

『分からへんよ？
もう心変わりとかしてるかもやん？』

水田『それはないわ〜
俺みたいな魅力的な男から
心変わりとかする訳ない！』

『なんやお前ww
自分の体型分かってる？』

水田『まぁもしそうなっても
また振り向かせるのが俺やから』

『イケメンww』

ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ…｢川西先生、川西先生
至急、職員室までお越しください｣

『また？
ちょっと行ってくるわ』

水田『は〜い』

…………

もうめんどくさ〜
それくらい聞きに来たらええのに
何でわざわざ呼び出すんやろ。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

保健室に戻ってくると
そこにはさっきのテンションが嘘かのようにじっと下を向いている信二がいた

『どうしたん？』

水田『やっぱ………無理…かも……』

『…？…さっきまであんな自信満々やったやん
テンションの浮き沈みえげつな…』

水田『いや……ちゃう、ねん……』

『…？』

水田『賢志郎……知ってたん？』

『何を？』

と信二の指さす方を見る。

ベッド…？

……A…！

カーテンを開けて確認したけど
Aはもうおらんかった。

バレたんや……

水田『知ってたんやろ……？』

『……うん、

………ごめん…』

水田『……いや。賢志郎が悪いわけやない。
実際、前に俺も同じ事したし…

ただ……
俺どうしたらええんやろ。
ほんまヘタレやわ…混乱してもうてる………』

と、信二は悲しそうに笑った。

俺は……どうするのが正解やったんやろ………