ドSなご主人様 (ymin,arin短編集) 番外編

2.たかいの・お風呂プレイ ページ4

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「＿＿っきゃあぁ！」

「っちょ伊野尾く……わあぁぁッ」




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今日は、雨上がりで少し乱れてしまった お庭のお掃除をしていた。
なのに運動神経0の俺は滑りに引っ掛かって転んでしまうという事態。
そして支えようとしてくれた高木さんまで、泥まみれになってしまった。



「ご、ごめんなさい高木さんッ！」

「い、やぁ……大丈夫。伊野尾くんは、怪我してない？」



俺は全く、怪我していない。

大丈夫です、と答えれば、良かっただなんて爽やかに彼は笑って、思わずどくんと心臓が跳ねた。

こんな時でさえ優しくしてくれて、優しいにもほどがある。
思わず涙が出そうになった。



「ほんっと、マジでごめんなさい！！」

ペコペコ頭を下げる俺に、思わず苦笑いの高木さん。

うっわ……申し訳なさすぎる。
あぁ、俺の馬鹿ァ！！



そしてしばらくして、さっきお呼びしたメイドさん達が来てくれた。
だけれど俺と高木さんの姿を見るなり、品良く爆笑し始めて。



『…とりあえず、その格好を綺麗にしてきて下さい。ここは私達が何とかしますから』

「す、すみません！本当に、俺のせいで……」



またまた頭を下げまくる俺。
それでも優しい高木さんは、気にすんな、とでも言うように、男らしい手で俺の肩を抱いた。

でも、その優しさが申し訳なさを高ぶらせる。



何度目かの謝罪で突然、高木さんは声を低くして囁いた。


「ん……じゃあ、何シても怒らないって約束して？」


嫌です、なんて言う権利は俺にない。
っていうか、是非やらせて下さいって感じだ。

「も、もちろんです！俺に出来ることなら全力を尽くしてやらせて頂きますっ！」


勢いよくそう言えば、高木さんはくすりと何とも色っぽく笑った。



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