勇敢で臆病で不器用 ページ13
少女は走る。一刻も、一刻も早く伝えたい。
私の決意を、私の意志を。
受け入れて貰えなくても、それを振り切ってでもやりたい事が出来た。
きっとそれは、私の目的への近道にもなる筈だから。
そうして少女がなりふり構わず屋敷内を駆け回るうち、何故か外に出ていた。最早ある種の才能だった。
師匠は帰ってしまったのだろうか、シルバとやり合うという仮の目的を果たしてしまったのだろうか。少し不安になり減速してとぼとぼ歩いていると聞き慣れた声が聞こえた。
(あ〜…こっちと遭遇するか)
少女は自身の方向音痴という奇才に冷笑を漏らす。
「クラピカ、レオリオ！」
少女はテラスで腰掛ける声の主達に声を掛けた。
「おー、A。って、あーあー！お前ドレスそんなにしちまって！」
「クラピカ！師匠見なかった？」
「ヒソカ！？見ていないが…来ているのか」
「うん。そっか、見てないのか…」
シカトこいてんじゃねー、とレオリオは喚く。そして少女の髪に付いた葉っぱや汚れを見かねたのか、軽く払った。
「にしてもそうか、ヒソカも居るってなりゃいよいよ怪しいな」
「ああ。やはりゴン達と合流すべきだろう。」
「どういう事？」
「さっきまでクラピカと話してたんだ。「絶対に何か一悶着ある」ってな」
「あぁ、そういう事。」
「A、お前はどう思う」
「全くもって同意見。こっちもさっきまでゴンとキルアと話してたんだ。」
「ならゴンとキルアはどうした、一緒じゃないのか？」
少女はかくかくしかじかと話す。
「…そうか、今こちらに向かっていると言うなら我々はここを動くべきでは無いかも知れないな。」
「そうだな、暫く待つとしようぜ。」
「あぁ。Aもヒソカを探したいという気持ちはあるだろうが、今は一緒にいた方が良いだろう。」
「えっ…なんで？」
伝えるだけ伝えてこの場を離れようとした少女は行動を先読みされてギクリとした。いや、何も後ろめたい事は無いのだけれど。
「今私達が離れるのは得策でない。最終試験のあの時、キルアの兄にはお前に対して執着心の様なものがみえた。狙われるとすれば一にキルア。次にAだ。」
「ああ、ありゃ相当だな。それにここでじっとしてれば案外ヒソカの方から来るかも知れないぜ」
「何を根拠に…」
「根拠はねーけどお前、厄介事を引き寄せる体質だろ」
確かに根拠が無い。
しかし少女もクラピカも、レオリオの言葉を強く否定する事はしなかった。
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かぴばら2(プロフ) - 青谷さん» ヒソカに喋らせる時考えさせる時はこだわりにこだわり抜いているので、そう言って貰えるとめちゃんこ嬉しいです！！！！今月中には！！ゾル家編終わらせますので！！気長に待っていて欲しいです…！！コメントありがとうございます！ (2020年11月12日 16時) (
レス) id: 96cbf7dda8 (このIDを非表示/違反報告)
青谷(プロフ) - なんというか私の中でのヒソカと完全に一致していると言うかもうなんか本当に面白くてこの作品大好きです、、ツイ〇テ面白いですよねわかります、、いつでも待ってますので更新頑張ってください！ (2020年11月11日 23時) (レス) id: 5ce8256f2f (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら2(プロフ) - 赤トンボさん» いつもコメントありがとうございます〜〜！！！お待たせしてしまって大変申し訳ない！！ツイ〇テはハマっちゃいますよね！！？だからって更新サボっちゃ駄目なんですけどね！なんとか今月中には次話をお届け出来るようがんばります！ (2020年8月10日 20時) (レス) id: 118fb1dc7f (このIDを非表示/違反報告)
赤トンボ - 新しく更新されていて嬉しいです！私もツ○ステはまったので気持ちが凄くわかります。面白いですものね！ (2020年8月10日 13時) (レス) id: d4227617d6 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら2(プロフ) - 鼻毛太郎さん» 足りない脳みそフルに使ってやっとこさで書いております。大変烏滸がましいですが更新ペースだけで言ったら冨樫大先生にも引けを取らないと自負しております…！気長に！！気長に待ってくれれば！！……10年くらい… (2020年8月9日 22時) (レス) id: 118fb1dc7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴばら | 作成日時：2020年4月14日 23時
