ウェデングベルが鳴り響いて_Takanori.I

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「りっちゃんねー、きれいきれいしてもらったぁー」


「結人も！結人もかっこいいのしてもらった！」


「湊人もみんなで一緒におばちゃんとこ、ごあいさつした」


「りっちゃんかわいい言ってもらったぁ！」


「結人もかっこいい言ってもらったんだよ！」


「僕もねー、おばちゃんが男前だーって言ってた！」


「りっちゃんかわいい？パパも見たかった？」


「結人も結人も！パパも見たいでしょ？
ママが写真撮ったから後から見せてもらって！」


「りっちゃんもみる！」







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「・・・おかえり、剛典。笑」

「ただいま、笑」








あきれ顔で、苦笑いしながらAが言う。

帰ってくるなり玄関先でこのマシンガントーク。








君も、兄妹で1番のお喋りさんになっちゃって
あのふてくされた顔は何処へやら。







「りっちゃん、こけたのは大丈夫？」

「りっちゃん泣かなかったもん！」








泣かなかったのか、偉いね、
なんて言ってると








「りっちゃんギリギリ泣いてた、」

「やっぱりね、笑」







ブロックを床一面に広げながら、

必死に何かの建造物を創る君を尻目に
湊人が駆け寄ってこんなことを言う。







「みて、これはりっちゃんのくるま」

「上手だね〜」







けれどそんなことはつゆ知らずな君は
褒めるとすごく口角を上げてにこって笑いながら喜んで、
実は、俺も、それを見たくて、







「りっちゃんなんでもできるよ」

「おー、さすがりっちゃんだね」








自覚があるぐらい、自覚があるだけマシじゃないかって
開き直って君にただただ、激甘だったなぁ。









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