ウェデングベルが鳴り響いて_Takanori.I

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「ぱぱぁー」

「ん？どうした？」









2歳になって、色々なことに興味を持ち始めた君は

何やらくしゃくしゃにした紙を
楽しそうにしながら俺の元へ持ってきた。








「何書いてたの？」

「パパのお顔！」









ふと、その紙をみてみると
それは明日出すはずの雑誌のアンケート用紙で、







「ちょ、おまっ、莉津！
そこの紙は触るなって言ってだろ！？」

「う... 」









柄にもなく怒ってしまった。







初めの方こそキョトンとしてたものの
俺の怒りが伝わったのか次第に泣き顔になる君。









「この紙は代用がないんだって！！
だから手の届きにくいところに置いてたのに」

「うぅ..うぇーん」









俺も俺で柄にもなく怒鳴り上げたもんだから
この続きがよくわからなくて ( 笑 )










「..ごめんな？…あー 、ごめん 、泣くなって」









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「A...莉津泣いちゃった..」







やっぱりAに頼ってしまった。








「もう、なんでー？」

「ごめん、だってりっちゃんが、」

「言い訳は聞きたくないよねー、莉津？」

「うぅ、ままぁ、」

「あぁ、ごめんって、莉津ー、ごめんな」









後にも先にも、君に、それも赤ちゃん相手に
怒鳴りつけたのはこれが最初で最後かもしれない。









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