ウェデングベルが鳴り響いて_Takanori.I

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「うん、よく似合ってるよ」

「りっちゃん、きれい！！すごいきれい！」








ゆるくふわっと当てたパーマを、

今日はお団子ヘアーにして

振り袖をひらひらさせてる君は

髪色、背、以外は七五三となんら変わりなくて








きれい、というより

すごいかわいい。




なんて言うと君は起こるんだろうけど。







「似合ってる、翔も」

「ほんとですか！？嬉しい、」







翔は、普段はナチュラルな真っ黒な髪の毛を

ワックスでセットして袴を着て

俗に言う、イケメン。









「じゃあそろそろ行こうか」

「はーい、」

「よろしくです！」









たまたまオフだった俺が2人を乗せて

成人式の会場までおくる。









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「じゃあ、3時に、」

「うん、ありがとう！」

「ありがとうございました」









2人を送り届け、この日は

23歳になった湊人と結人とそれにAを交えて4人でご飯。



よく行くお店でひとしきりご飯を食べた後、

お茶を飲みながらゆっくりと話す。







「りっちゃんが成人式か、」

「おれ出れなかったからなー、羨ましい」







えーっと、親目線で感慨深くなってるのが湊人で

ビール片手に悔しがっているのが結人。









「よしっ、じゃあそろそろ迎えに行くか」

「おれ翔くん久しぶりに会うなあ」

「結人くんって変装するんだ、笑笑」









5年ほど前からパフォーマーとして活躍していた結人の


完全防備には湊人も苦笑いだったなぁ。





湊人は湊人で瓜二つの結人に間違えられるって
迷惑そうに、話してたけど。








「りっちゃーん！翔ー！」

「あ、お父さん！りっちゃん、大丈夫？」

「うん、大丈夫」









手を繋いで歩いてくる2人。

お似合いだなあ。









「りっちゃん！成瀬！」

「え、久しぶり！」








こっちに駆け寄ってきた2人を追いかけてきた
同級生の子ともう少し話すみたいだった。








「りっちゃんと翔、パパ、車に乗って待ってるから！」

「はーい、分かった、お父さん！」









この時、顔を赤らめた君。





よくよく聞けば人前で"パパ"だなんて

すごい恥ずかしかったみたいで

だから強調して言い直したらしい。笑








この時期から、翔くんのことも

翔って呼ぶようになって、

もっと仲良くなれたように思うなぁ。









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