ウェデングベルが鳴り響いて_Takanori.I

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「あー、そわそわする」

「なんか、…はぁー」

「神様神様〜」









こんにちは、直人です。

ただいま7人揃っての番組収録の楽屋。









「はあ…まだかな」









うちの最年少。

っていっても、まあ、もういい歳ですけどね。









今日は3番目の子供、莉津ちゃんの
大学受験の合格発表日。




何でも幼馴染の男の子も同じ大学で心配してるらしい。









大変だね、父親って。

…そんな俺たちもそわそわ。









湊人は中学からエスカレーター式に
進学したからそれこそ心配はなかったし、







結人に至ってはダンスで食っていくってでかい夢掲げて、
高校生1日目、金髪で登校し先生方から
こっぴどく叱られたなんて伝説残してるから、








りっちゃんも岩ちゃんの子供だし、それなりなんだとは思ってる。







俺は大学とか行ってないから分からないし
どちらかというと結人タイプなんだよな。









「はっ、電話きた！」



「臣さん、どうしよう」



「出るしか無くない？」



「ですよね、あー、…もしもし」








聡明な岩ちゃんは子供のことになると

目も付けられないほどバカになる。









「え、あー、わかった、うん、はーい」








ほら、電話の応答聞いてるだけでも

滲み出てくる感じね。









「…どうだったの？」





しびれを切らした健二郎がすかさず突っ込む。









「受かりましたー！」

「翔くんって子も一緒に同じ学部でした！」








「おー！おめでとう！」

「よかったなー！」








「…いや、もう俺心配で…」









遂には嬉し泣きをし始めた岩ちゃん。


おじさんになると涙腺弱くなるんだよな。


伝染するかのように隆二が泣き、臣も泣き、


最終的にはおじさん7人が楽屋でわんわん泣いた


はたから見ると異様な光景だったように思う。









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