それでも家族なんです__Takanori.I

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「いただきます」

「いただきまあああーっす！」

「いただきますっ」









各々個性的な挨拶が聞こえる
平穏な朝。









「ぎんちゃんも朝ご飯だよ、」









あの日から早2週間弱が経ったけれど
剛典と湊人のわだかまりみたいなものは
未だに消えてないみたい。









「おはよう〜」





「おはよ、お父さん今日早く終わる日？」

「早く食べなきゃお味噌汁冷めちゃうよっ」





「… はよ、」









実際に、ほら
可愛いくらいに世話焼きなりっちゃん、

毎日剛典の帰りを楽しみにしている結人とは

違って明らかに壁ができちゃってる。









そんな湊人をみて、
剛典も眉を八の字に曲げてしょんぼり顔。









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「なあなあ、A！A〜A〜」

「そんな名前呼ばなくても聞こえてるよ」









子供たちがみんな小学校へ向けて
登校していった後、









「俺もうどうしたらいいの？」

「… 珍しく弱気だね、」









LIVE終わりみたいな疲れ果てた顔して 、笑









「分かんないんだもん、」

「湊人は湊人で考えてるんだよ、きっと。」

「そうかもしれないけど、」









後ろからぎゅうって抱きしめて、
わかりやすく子供みたいに甘えてくる









「決めた、俺もう一回ちゃんと話すよ」









親が避けてちゃいけないでしょ、






って、よし！って言って
いつもの剛典にようやく戻ってきたのかな









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