それでも家族なんです__Takanori.I

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「寒、

…やっぱ無理、あと5分だけこたつ入る」



「行かなきゃ、間に合わないよ！
どうせダンスで汗かくんでしょう、」




「そうだけど、その過程が寒いの」









渋々こたつを出て玄関に向かった結人、


そのあとを追って私も車を出すために向かう。








と、同時に階段を降りてくる湊人、莉津、剛典の3人。









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「寒いね、」

「会場あったかいかな」

「いや、なかなか寒いと思うぞ」

「えー、毛布持っていく！」









背中でこんな会話を聞きながら





家族揃って、家を出た。









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6年間の集大成とも言える、この大会。

結人をはじめみんなが楽しみにしてきた大会。









「終わったら焼肉ー！！！」

「ぼくも賛成」

「わたしもー！」









結人達の案で夜は焼肉かな？ ( 笑 )









「うわ、会場大きいね…」

「そうか？こんなもんじゃない？」









なかなか大きな会場にビビる私と、

全然余裕そうな剛典。









「剛典は慣れてるからだよ」

「かもしれないな〜」









むぅっと唇を尖らせると
ニヤッとこっちを見て得意げ。









「バーカ」

「バカじゃないよ」








いつまでたっても変わらない
この感じが好きなんだ。









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