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三巻 ページ3

スタスタと歩いて行く彼に必死についていくと、追い付けていない事に気がついたのか左手を差し出して来た。

『……え?』

どうしたらいいのか分からず戸惑っていると強引に私の右手が引かれた。
繋いでいるはずの手にはぬくもりを感じない。



二人で会話をすることも無く、森を抜けると


『………うわぁ』

そこには満開の桜の木々が大きな神社を囲んでいた。

??「綺麗でしょう。ここの桜は散らないんですよ」

無表情ながらも少し得意げに語る彼はこの桜に負けないほどの美しさを持っていた。

『へぇ……凄いですね』

私は目の前の美しい光景に釘付けになりながら返した。

??「さぁ、行きますよ」

たいして興味もなさそうに私の手を引く。
私が彼に案内されたのは桜の木に囲まれていた神社だった。
どこか威圧感のある神社に緊張が走ってしまう。


??「ここです」

彼がそう言った場所には大きな襖があった。

彼は躊躇なく襖を開ける。




するとそこには………


??「ヒトの子か…………」

狐の耳と尻尾がはえた男性が私を見据えていた。
まるで生きているかのように尻尾が動き出し、目を見開いていると、彼は話しかけてきた。

??「……お前、名前は?」

紅い瞳で私を見る。

『…………A』

その瞳は何だか逆らってはいけないような気がして、咄嗟に名前を口にする。

すると彼は口角を吊り上げて楽しそうに笑った。

gr「俺の名前はグルッペン・フューラーだ。





…ところで少女よ。
“妖怪”と言うものは知ってるかね?」

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うどん(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございますー!!!頑張って描いたので嬉しいです!最後までお付き合い頂きありがとうございます! (2020年5月28日 1時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても好みのお話でした〜!そして最後当たりのイラストうますぎる・・・・・・ (2020年5月27日 6時) (レス) id: 5d687b4a81 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 眠猫さん» とても嬉しい限りでございます。最後まで読んでくださりありがとうございました!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
眠猫(プロフ) - 感動しました。少女の死んででも会いに行こうとするのなんてノω・、) ウゥ・・完結おめとうございます! (2020年5月23日 13時) (レス) id: 290d396106 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - ロルくんさん» ありがとうございます!!頑張ります!!!! (2020年5月2日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2019年10月2日 21時

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