愛言葉と相執【はじめしゃちょーの畑】

reserve-4 ページ16

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結果として。






男としてのアピールは上々。





空白の8年間でぐっと綺麗になったAに驚き、見とれながらも紳士な対応ができた。






これは大分意識させることが出来ただろうと手応えもばっちり。







 





だがしかし、だ。




俺は重大なミスに気づいてしまった。




A、やっぱり絶対俺と付き合ってる感じじゃない。




よくよく電話での会話を思いだせば、Aは酔ってるでしょと問うてきた。






勿論、俺はあの時の酒を飲んではいない。





でもそうやって聞いてきたということは





俺の告白、冗談くらいにしか思われてない。





長年の勘がそう言っている。




付き合っている。その事実は単なる口約束と同じ程度のレッテルと成り果てた。



俺の不安は確実のものになってしまったのだ。






じゃあ、どうすればいい。



そんなの答えは簡単だ。









 




 






……とりあえず、現状維持。





今ここで告白を本気だと言っても多分また距離ができるだけ。






いや、物理的距離だけじゃなくて心的距離も出来てしまう。それだけは耐え難い。








だからといってこっちからなかったことにしてしまうのは、なんか違う気がする。









もどかしい関係だけど、二度目で週一の食事も取り付けることができた。







 







…これからだ。




これから、俺が頑張れば好きになってもらえるかもしれない。






そのチャンスを取り付けたのだ。





触れたくて握った手を






 









いーよって言った甘く弱い声を





 








悟られないよう隠して赤らめてたその肌も






 









ずっと欲しかった君の全てを奪ってみせる。




 

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