冬の日 おうちデート 降谷さん�Α �ベレー帽さまリクエスト＊ ページ43
「お願い零、これ以上は……」
呂律が回らなくなり始めていて、一言をしゃべるのがやっとの私。
零は一度、手を離し、態度を変えて優しく抱きしめた。
「あははは、怖かった？」
いつもの零だった。
今までの『零』がすべて幻想と思えるくらいのいつも通りの零だ。
私は変な声を漏らしながら涙を浮かべた。
「なんで急にッ！ びっくりしたよ！」
私は口を尖らせて、零を強く抱き返した。
子供が親に駄々を捏ねるときのように、声を荒げながら。
零は優しいまま、私の背中をゆったりさする。
「だって、いじめてみたくなったから」
「ひどい！」
私は間髪入れずに突っ込んだ。
零の表情にはまた悪戯っぽさが残っている気もしなくもない。
「んー。でもAにもMの素質はあると思うケド」
「何それ!!」
「『やめてください』って言ってって言ったら本当に言うし、強く触った方が気持ちよさそうにするし」
さらりと零は先程の事を思い出させる。
ボッと顔から火が出るようだった。
「俺の言うことを聞いてくれるのはなーんか嬉しいよ？」
「だってそれは零が怖くて……」
零は「怖い？」と少しだけ眉間にしわを寄せてから何かに気が付いたように納得したような表情を浮かべた。
「零？」
「ねえA」
零は怪しげな雰囲気を醸し出して私の唇を奪った。
もう何度目か分からないキス。なされるがままに零に身を委ねる。
数秒経ったところで零は離れる。唾液が糸のように私たちを結ぶ。
「まだ俺の事怖い？」
「今は……。でもさっきみたいなことやられたら――」
零はそっと人差し指で私の口を閉じさせた。
え、と思考を停止させた刹那、零の指が私の口内に這入ってきた。
「ッ……ん」
「噛まないでね？ そういい子、いい子」
また零が零じゃなくなっていく。
私が私じゃなくなっていく――
「『怖い』って思えなくなるくらい、キモチイイコト、しようね？」
その言葉ですら、私をビクリと反応させた。
実は外では雪が降っていた。けれどそんなことに気が付かない。
だって今、零は私しか。私は零しか。見ていないのだから。
――見せられていないのだから。
-- fin --
【あとがき】
ベレー帽さまリクエスト『おうちデート』でした。
これ以上書くとフラグですね()
甘めとドSもっと精進しますorz
設定厨なので公安と一般人夢主の出会い色々考えた末、コンビニ店員です←
こんなのでよろしかったでしょうか…？
リク、ありがとうございました！
秋の日 『初めまして』 スコッチさん� �紫織さまリクエスト＊→←冬の日 おうちデート 降谷さん�ァ �ベレー帽さまリクエスト＊
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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