冬の日 マフラー 降谷さん�Α �光音さまリクエスト＊ ページ27
そしてしゃがみ、顔だけ耳元まで近づき囁く。
「抱いたらこんな感じなのかなって思ってしまって」
突然のことでリアクションが取れず、「えっ、あっ？」と上ずった声が出る。
「仕事中は恋愛的な感情も性的な目も君に向けないように、努めていたけど」
先輩の声が耳のすぐそばで聞こえる。変な感じだ。くすぐったい。
朝のは中々だった。君の胸が当たって、俺じゃなかったら理性が飛んでいたかもしれない――先輩は思わせぶりなことを次々に囁く。
「本当はクリスマスに合わせようとしてたんだ。だけど我慢の限界」
「限界……？」
先輩はフッと息を耳に吹きかけた。冷たい耳に温かい息が変に心地いい。
そして心地よさ以外にもお腹の下あたりがくすぐったくなる。
「声出てる。思った通り感じやすい子……かな」
指摘されて思わず、口を手で塞ごうとするも「だーめ」と制止される。
さっき繋げなかった手、今は触れているだけ。
「もっとその声を聞かせてほしいけど……さすがにこの寒空。これ以上は止そう」
先輩は立ち上がって、「帰ろうか」と私の手を引く。
振り返る先輩の瞳は『先輩』じゃなくて『オトコ』の眼だった。
「そ、もう一個プレゼントを受け取ってくれないかな？」
なんですか？ なんて質問する隙もなく。
――ちゅ、と先輩によって溶かされた耳に届いたのはそんな感じのリップ音だった。
くちづけ、キス、接吻……エトセトラ。いや、そういうことじゃなくて。
「！？」
私は思わず、2歩後退してしまう。この公園に来てから次から次へと何が起こっているのか全く理解できない。
「嫌ですか？」「いえ全然」――即答だった。
「じゃ、今度は君からしてくれない？」「え？」――またもや即答。
早くしないと電車が混雑しだすぞ。急かされ、私は後退した二歩を詰めた。
じゃ、じゃあ……と目を閉じて『先輩』に近づいた。
「――と、本当に面白いね君は」
唇同士が触れる直前、先輩は人差し指で『私』を止めた。
「からかい甲斐がある……」
「あ、遊んだんですか!?」
先輩はクスリと笑って、くるりと駅に向かって歩き出す。
全部、遊びか――？ と落胆した瞬間。
「これからも苛めさせてね？ 彼女として」
----- fin -----
あとがき
というわけで、光音さまリクエストの『マフラー』でした。
消化、遅くなって大変申し訳ございません。
マフラー関係ないね？←
字数ないのでこの辺で←
続き書きたいな←
リク、ありがとうございました!
秋の日 ハロウィンよりも 白馬さん�、�←冬の日 マフラー 降谷さん�ァ �光音さまリクエスト＊
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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