冬の日 マフラー 降谷さん�ぁ �光音さまリクエスト＊ ページ25
「やっぱりこうマフラーだけじゃなくて、ブランケットにもなるこういうデザインも方がいいのか？」
「この柄だと……少し子供すぎるか」
「仮にも社会人なわけだし、派手すぎるとだめか」
先輩は店中を物色するように見て回った。まるで女子の様だった。
そういえば一度先輩の私服を拝見したことがあったが、とてもお洒落さんだったからこういう部分には拘るのだろう。
『いいなあ』と心底から思う。何に？ ――先輩がマフラーを渡す相手だ。
こんなにプレゼントを真摯に考えてくれて、優しくて、ちょっぴり意地悪で、格好良くて、頭もキレて、運動神経抜群で、笑顔が素敵で――って私は先輩大好きか!!!!
そうだけども! と自分で突っ込む。
だから、こうやって先輩と長い時間一緒にいれることは嬉しいけど。
今この瞬間は、楽しくないな。
「Aさん。これなんかどうでしょうか？」
「いいと思います、かわいいですし……」
先輩が持ってきたのは黄色に黒と赤のチェックが入ってるマフラーだった。
さっきちらっと見た時に「いいな」と思ったものだった。
――ちょっと信号機みたいだけど、なんて。
「というかプレゼントは、その、相手が気持ちをこめて選んでくれたら、その、嬉しいと思います」
こんな風に選んでくれたら、もらう側は凄い喜ぶと思う。きっとそれが一般論。
いいな。降谷先輩にプレゼント、もらえる人は。
「そういうのいい。君がこれを貰ったら嬉しい？ それとも嬉しくない？」
急に先輩はぶっきらぼうな口調になる。別にめんどくさいって思ってるわけではない。
多分素で出てるんだろう、ってのを夏明けぐらいに分かった。
春からと言えどこんなに先輩の事を分かってるつもりなのに、先輩は、先輩は……。
と、考えてハッと我に戻る。だから――先輩と私はそういうのじゃないんだって。
「私は嬉しい、ケド」
「敬語」
クシャ、と手で頭を撫でるように押さえつけられた。
つい外れてしまう癖――実はこれをやってもらいたくて外してるなんて。なーんて。
「ま、一意見として参考にする」
先輩はまた店内を物色し始めた。
私は店にある小さな鏡に向かい、髪形を直す――ひどい顔してるな。
先輩と長く居れて嬉しい反面、先輩は他に人を見ている悲しい裏面。
「Aさん。終わったぞ。待たせたな」
肩を叩かれ思わず「わっ」と声を漏らす。先輩はそんなに驚くか、なんて軽く笑って店を出た。
きっとこのまま帰路につくんだ。嬉しいような。悲しいような。
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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