春の日 GW合宿 降谷さん�ァ �零音さまリクエスト＊ ページ15
「練習中や、休憩中……ふとした時に、Aさん、貴女から視線を感じた。最初は気のせいだと思っていましたが……そうではないってすぐにわかりました」
私の手首をつかんでいたハズの降谷先輩の手がすっとそれから離れた。
そして、私のと掌を重ね、再び握った。――恋人繋ぎ……なのか。
そんな突拍子もない行動に驚いている場合ではなかった。
より強い力を入れられ、先輩の方に引き寄せられる。
私の背中に反対の手を回し、ぎゅ、と抱きしめられた。
「『――本当は、ずっとこうされたかったんだろ？』」
違うか？ と耳元で先輩は嗤う。
吃驚して思わず、躰がはねた気がした。
「Aさんの――お前が顔を赤らめているのも、決して熱の所為だけではないんだろ」
お前。そう呼ばれて心臓がドクンとなった。
いつも誰に対しても丁寧な口調だったので乱雑な言葉使いに新鮮味を感じた。
きっと他の部員は知らない、と思うと優越感さえ出てくる。
「あの、せ、先輩……」
「なんだ？」
耐えきれなくなって、声を上げる。
このまま先輩にくっついていたら……本当にどうにかなってしまう！
「先輩に、うつると悪いので……あの、部屋に戻ります」
顔を見ることができない。目を合わせることができない。
先輩を間近で見ていたい。しかし、先輩にこんな私を見られたくない。
回らない頭で必死に考えるものの、すぐに先輩のことでいっぱいになってしまう。
私より大きい体。笑みが素敵な童顔。聞き取りやすい声。
手のぬくもり。鼓動。吐息。視線。
――離れたくないけど、離れないと。
「『それが本心？』」
まるで脳に直接干渉するような声だった。またビクリと体がはねる。
こんな顔を見られたくなくて、私は先輩の胸に顔をうずめてしまった。
「っ……！ 面白い態度をとりますね」
「そんなんじゃ……」
「少し嫌がられるくらいのほうが、そそります」
まあ嫌がっているわけではないんでしょうけど、と先輩は付け加え、ふっと息を耳に吹きかけた。
また体がはねる。
熱の所為なのか先輩の所為なのか、自分で自分を支えられなくなる。
「可愛い反応。そして、今。Aさんは僕無しでは立っていられませんね？」
首を横に振るとまた、息を吹きかけられる。
今度こそ、耐えられなくなり、スッと力が抜けた。
「ほら。今君は一人で立つこともできないんだ。なら、僕に頼るしかないだろう？」
「いえ、そそ、そんな」
顔を見られたくない。けれど、先輩の顔をみたい。
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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