春の日 GW合宿 降谷さん�� ＊零音さまリクエスト＊ ページ13
「すみませーん、結城A、練習戻りました！！」
コート内の視線が一斉に私に向いた。
そりゃ、降谷先輩にお姫様抱っこされたらそうなりますわな。
そして数秒の沈黙。もしかして、これが引き金でいじめられたりなんてことは……。
「Aちゃん大丈夫だった？ びっくりしたよ急に」
「はい、大丈夫です！」
「よーしじゃあこっちのコート入ってー」
「ほかの皆も練習再開よ〜」
なかったです！ よかった……安心。この雰囲気が好きなんだよなあ。
だから部活に勝利で貢献したいと思えるし、無理してでも頑張らなきゃって思う。
＊ ＊
「よーし、終わり。じゃ、各自部屋戻ろうか〜」
「今日の風呂は一年からだっけ？」
「そうですー」
ようやく練習が終わった午後6時。みんなくたくただ。
コートをあとにし、宿泊棟に皆一斉に向かう。
「そういえばA、体調の方はどうなの？」
ぎく、という感じに首が跳ね上がる。
実は立っているのがやっとで、汗が止まらないのに、物凄く寒い。
「うん！ 少し休んだら平気だよ」
酷いくらいのやせ我慢。でもここで無理しないとレギュラーだってとれないだろうし……。
「――結城、さん」
ヒタリ、と冷たいものが首筋に触れて思わず声の方を向く。
そこにいたのは。
「……降谷先輩」
心配そうな眼で、いや、少し怒ったような眼で私を見下ろしていた。
その視線から避ける様に、振る舞うと、周りの子たちが黄色い声を上げて降谷先輩に駆け寄った。
これはチャンスだと思い、私は、降谷先輩から離れた。
「先輩、お疲れ様です!」
「あのよかったらタオル使います?」
「このあと時間ってありますか?」
人気者だな、と思う。……そうじゃなかった。とりあえず、この場を離れなきゃ。
「すみません。今、僕は一指導員として、ある生徒を指導しなきゃいけなくて――おい、A!」
急に、大声プラス、下の名前アンド、呼び捨てで私は足を止めて振り向いてしまう。
すると彼は女子達の間をすり抜けて、私が話した距離をすぐに詰めた。
「辛そうなのはバレバレですよ？ さ、こっちに」
降谷先輩はそう言い、昼間同様、すっと私をお姫様だっこで抱きかかえるのだった。
「ちょ、離してください……！」
「まだ暴れる元気はあるんですね――空元気ですか」
「違います! というか皆の前で……色々勘違いされるじゃないですか！」
「勘違いされたいんじゃないですか」
「え」
「――君はそっちの方が本望なんじゃないのかな？」
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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