春の日 GW合宿 降谷さん� �零音さまリクエスト＊ ページ11
「あ゛っづいいい！！！」
五月初旬、ゴールデンウィーク。本来であれば新学期で疲れた体を休める連休のこの数日なのだが、我々テニス部は『合宿』である。部活である。やすみは……ない。
いくら五月と言おうとこの太陽が照りつける中、気温は初夏のそれに近かった。
おまけに風もあまり強く吹かず、ねっとりとした空気が肌を包み込んで大層気持ちが悪かった。
なので私はさっきから「暑い暑い」と連呼してばかりいる。だって暑いんだもん。
「結城さん、さっきから五月蝿いですよ。暑い、と言っても涼しくなるわけじゃないんですから」
誰かがそう私を諭しながら「これ使ってください」とタオルを手渡された。
ありがとうございます、と受け取って、差出人の方を見て思わず心臓が跳ね上がった。
「っっふっふるや先輩！？」
突然のことでカミカミのたじろぎたじろぎになる。傍から見たら変な人ダァ……。
彼は三年の降谷零先輩。テニスの腕前は全国レベル――だったが中学の時に肩を壊してから少し離れているらしい。でもその実力を買われテニス部の臨時コーチ、みたいなものをやってくれているのだ。
イケメンで。
頭がよくて。
笑顔が素敵で。
その。
皆からの人気モノで。
その、あの。
私の好きな人だったりする。
「あれ……結城さん顔赤くありませんか？」
「いつの間に女子の練習会場に！？ 今は男子の方のコーチをしているのでは……」
「生活の変化に慣れないで、風邪とか……ちょっと木陰に移動しませんか？」
「あ、男子はランニングですか、なるほど！」
全く会話がかみ合っていないが、私の頭はそれどころではなかった。
『私の好きな降谷先輩がすぐそこに居る！』という事実は私の思考を狂わせるのに十分すぎるものであるためだ。
だって顔がこんなに近くに!!!
というかこのタオル降谷さんの私物!?!??! なんかすごいいい匂い……。
なんかもういろいろと……近い!!
ショートしていく頭と心。殆ど放心状態になってしまい、フラリとよろけてしまった。
そのまま自身を支えられず、私は無様に尻餅をついた。
「いてて……」
「大丈夫ですか？ もしかして体調不良……。ちょっと保健室に行きましょうか」
「いや平気です……ってうわぁ！」
ひょい、と。体が浮く感覚。
皆がいる前で私のことを抱え上げる降谷先輩。
この場合、抱え上げる……ではなく――俗にいうお姫様だっこだということに気が付いたのは持ち上げられて数十秒後のことである。
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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