夏の日 夏のおかゆ 快斗さん�◆ �紫織さまリクエスト＊ ページ19
「お、おい……待てよ」
「っ！！」
喉が痛い、というのに大声を出させてしまった。
振り返ると黒羽くんが煮え切らない表情を浮かべている。
「……おめえが俺の事どう思ってるのかとか、どう思われてるのかは分からないけどよぉ」
「なに」
なんで私はこんな不機嫌な返事をしてしまうのだろうか。
凄い自分が恥ずかしいし、嫌になる。不安を焦りを彼にぶつけてしまう。
「その……今はもう少しだけ傍に居てほしい、……んだよ。A」
――彼の頬が染まっているのは風邪の所為？
反応に困っていると「おかゆ、食わせてくれないか？」なんて彼はほざく。
「い、いいけど……。って食べさせるの！？ 私が！？」
「冷めちゃうし。お願いします」
げほげほ、とわざとらしく彼は咳をする。調子狂う……よ。でも本当にたらしだなあ。
そこがいいんだけど、って思ってしまう私もダメ人間。
じ、じゃあと再びベットのそばに座る。
「んーん、もっと近く。ここ。俺の隣」
ポンポンとベッドの横に座るよう催促される。
私は従うように、お盆をもって、そこに座った。
「本当に誰にでもそういうことするんだね」
と言いつつ、私は蓮華に一口分おかゆをよそった。
エアコンで少し冷やされた部屋なのでまだ湯気が視認できる。
熱いかな、と思い、ふーふーと息を無意識に吹きかけてしまった。
残念ながら、俺は誰にでもそういうことするさって彼は言う。
そのアンサーが空しくて、私は一瞬固まった。
しかし黒羽くんは「でも」と話を続ける。
「――今はAだけにしかしてないよ？」
にやっと笑う彼。その不敵な笑みに私は思わずドキッとした。
やられた！ と思い、何も言い返せず、蓮華をそのまま彼の口にぶっこんだ。
「早く食べて。それで、私をこの場から立ち去らせて……」
思った以上に黒羽くんはたらしだった。
絶対勝ち目がないってわかってるのに、そんなこと言われたら、さあ！
私の言葉とは反対に黒羽くんはゆっくりと咀嚼をして、ゆっくりと飲み込んだ。
このやろう〜〜！
「ん、Aってさ。たまに雑なところあるよな」
「何、急に」
二口目のおかゆを食べながら黒羽くんは言う。
「ほっへだってほあ、あひであへたし。ひまもほぉやっふぇ、さ」
「全然何言ってるか分からない」
ごくん、と飲み込んでから彼はまた咳をして
「『さっきだってドア、足で開けたし。今もこうやって、さ』」
「ああ」
そういうことねと思いつつ内心幻滅したかな……なんて私は思う。
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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