君を照らす (ページ8)

今日:3 hit、昨日:38 hit、合計:12,909 hit

Eighth. ページ8

照くんとは、スケジュールの会う時に少しだけ会ったり
照くんがドライブに連れて行ってくれたり仕事で疲れているであろうにそれはそれは心配になるくらい頻繁に会ってくれてた。

彼は「俺が好きでAに会いたくてやってるんだから気にしないで。」と言われるだけ。

今思うと、この時からずっと私は照くんに甘えっぱなしだし
何も返せていなかった気がする。

告白は、ドライブで海に行った時に照くんからしてくれた。
照くんらしい優しいまっすぐな言葉で。

「俺、やっぱりAの事が好き。こういう職業だし、なかなか普通のカップルみたいなことできないかもしれないけどAとならどんな事も楽しめるって思えるから。」

と、言っても2回目こ告白だし私が返事を先延ばしにして照くんの優しさに甘えてたから答えを促したかったのかなあなんて
付き合ってから気づいた。

『うん、私も照君が好きです。こんな私でよければ。』

「俺はAがいいんです。」

2人で砂浜で抱き合ったのは忘れないし最高の想い出になって
幸せな記憶のはずだった。

彼の言う通り、普通のカップルのようにはなかなかいかなかったけど彼は最大限私を不安にさせたりしないように連絡をくれたり主に家だったけど会ってくれて話してくれてご飯を食べたりっていう何気ない時間を凄く大切にしてくれた。

付き合ってから一年くらい経った時に一度だけ深澤くんと
ご飯に3人で行った。

「あー！！佐久間の子！」と盛大に照くんを勘違いさせる発言から始まり、美味しくご飯を食べて飲んで良い気分の帰り際
深澤くんがぼそっと私に耳打ちしてきた。

「照、最近凄い楽しそうなんだよね。きっとAちゃんのおかげだよね。ありがとう。これからも照のことお願いね。約束！」

まるで親みたいな言い方だったけど、少しでも私が彼の役に立てることが嬉しくて笑顔で頷いた。

今思えば、深澤くんとのこの約束も私は破ったのだ。

❄︎ やっと更新しました。待ってくださる方がいるかわかりませんが、お待たせしました♡