君を照らす (ページ3)

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Third. ページ3

その日は後輩と一緒に後輩のミスのカバーをして残業。

なんとか後輩を元気づけたくて辞めてほしくなくて
ご飯に誘った。

2人でお酒を飲みながら、時々会社や上司の悪口を言ってプライベートの話をしたりしながらストレスを発散していた。

後輩がふと、急にアイドルの話をし始めて。

「 Aさんって好きなアイドルいないんですかー？」

と酔って真っ赤な顔をしながら彼女に聞かれたので

『昔はいたよ、もう追いかけてもいないけど、たまに歌は聞くよ。』

「え！誰ですか！！でも、意外〜。Aさんってそういうのないんだと思ってました。」

『この会社入ってからそんな余裕なくなったんだよね、
友梨ちゃんは？誰か好きなアイドルいるの？』

「ないですよねえ、私もライブだけでも行くのに必死です。
好きなアイドルは！SnowManです！！！！」

私に向かってなぜか敬礼してる彼女をみて吹き出してしまって。

『 SnowMan？あー、この間2組同時でデビューしてた人達？ピアノが素敵なデビュー曲の人たち？』

「違います！そっちSixTONESです。好きですけどね！そっちも！！人数多い方です！バク宙とか超しちゃう方です。」

『あー、、、、わかったかも、、、真ん中金髪の子の方？』

「そっちです！！ラウちゃんです！！え、Aさんラウちゃん推しなんですか？」

『いや、ごめん。その子以外思い浮かばないだけ。』

「えー、じゃあ全員説明するんで見て、聞いてくださいね。
ちなみに私は永遠の翔太くん推しです。あげませんよ同担拒否ですからね私。」

『ちょっと何言ってるかわからないけど、説明お願いします。』

この時は、後輩にキラキラした笑顔が戻ってくれてこんなに嬉しそうなら話聞いてあげようと思って聞いただけだった。

それが、照くんを初めて知った瞬間だった。