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ラウールside
振り入れの途中から頭痛薬の効果が切れてきたのか、音も声も頭に響いて、動く度に振動で頭が割れそうにドクドクと痛む。
「ハア........ゲホッ.......ゼェゼェ.......ハア.......」
目黒「ラウール、大丈夫か?抜ける?」
ラウール「フルフルッ.......」
ダメだ。僕が止めてはダメ。しんどいのはみんな同じ。そう思って踊り続けた。
岩本「よし!一旦休憩挟も!」
そして岩本くんの休憩の声が聞こえた時、安心して身体中の全ての力が抜けた。今座っているのか倒れているのかも分からないが、めめたちが運んでくれてどうにか椅子に座っているらしい。
頭がかち割れそう.......気持ち悪い.......苦しい.......
ラウール「ゲホッゲホッゲホッ!ハア.......ケポッ.......エッ.......ハア.......」
やばい!と思った時には既に遅く、止まらない咳の反動で吐いてしまった。
気持ち悪い.......頭痛い.......めめの匂い.......このタオルきっとめめのだ.......汚しちゃった.....
自然と涙がこぼれる。
ラウール「ゲエッ.......ハアハア.......グズッ.......ゲホッゲホッ.......ハア.......ハア.......」
目黒「ラウール。少し落ち着け。大丈夫だから。」
岩本「ラウ。気持ち悪いのは出しちゃったら落ち着くから、大丈夫大丈夫。苦しくなるから泣かないよ。」
深澤「袋持ってきたよ!ラウ、これにタオル落としちゃお」
ラウール「ゲホッゲホッゲホッ.......ゼェ.......ハアハア.......」
深澤「その咳苦しいな.......なんだろうな.......」サスサス
苦しい.......どうしよう.......
その時
宮舘「ごめんラウール。薬なにか飲んでたかなと思って勝手にカバンの中探しちゃったんだけど、これ吸入器だよね?ラウール喘息持ちだったの?」
ラウール「グス.......ゲホッゲホッ.......コクッ.......」
目黒「え、お前喘息持ちだったの?俺知らなかったんだけど。」
岩本「とりあえず吸入しよ。話はその後。翔太!来て!」
渡辺「はいはい!ラウール大丈夫そ?あっちのみんな心配しすぎて康二なんて泣きそうよ。」
岩本「ラウール喘息だったっぽくて吸入してあげたいんだけど翔太ならわかるよね?」
渡辺「え!そうだったの?あ、もちろんもちろん。とりあえず吸入しよ。ラウール、せーので吸ってね。せーの.......」
同じ喘息持ちのしょっぴーが、力が入らない僕に変わって吸入してくれて、だんだん苦しさが紛れてきて、意識がハッキリしてきた。
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りおな(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます!検討してみますね!ぜひpart3も読んでくださると嬉しいです! (2021年7月31日 20時) (レス) id: 4d5a30720a (このIDを非表示/違反報告)
ここ - いつも楽しく読ませて頂いています!もし良ければ康二くんがいろいろな体調不良が重なるお話が見てみたいです!主様が良ければで大丈夫です!これからも更新楽しみにしてます!無理のないよう頑張ってください!! (2021年7月31日 18時) (レス) id: 3dc2a25844 (このIDを非表示/違反報告)
りおな(プロフ) - はるなさん» コメントありがとうございます!書いててとても楽しかったです笑 これからも読んでくださると嬉しいです! (2021年7月31日 0時) (レス) id: 4d5a30720a (このIDを非表示/違反報告)
ゑ(プロフ) - りおなさん» ありがとうございます。とても嬉しいです! (2021年7月31日 0時) (レス) id: 7b222a0e4e (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - りおなさん» お話ありがとうございます。長めのお話で嬉しかったです。 (2021年7月31日 0時) (レス) id: 9d2d32f5ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りおな | 作成日時:2021年7月4日 16時