彼氏取り扱い説明書【岩橋玄樹編】

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「あ、あのさ…」


玄「何？」


「な、何でもない。」







.







言おうって決めたのに。



言いたいことは沢山あるのに。








言葉が喉につっかえて出てこない。






本音を言うのってこんなに難しいんだ。








でも、言わなきゃ。




2人きりになれるのは

帰ってるときくらいしかないし。







.







「私、玄樹が部活のマネージャーと

喋ってるときちょっと嫉妬した。」



玄「…ごめん。喋らないようにする。」







.







そんなに謝らなくたっていいのに。




そういうとこも玄樹らしいけど。







.







「玄樹は私に直して欲しいことある？」



玄「別にないよ。」







.







嘘ついてるのバレバレ。







.







「嘘つかないで。

し、嫉妬とかしてるんだったら言って欲しい。」







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玄樹の顔も見れなくて。



凄く小さい声だけど。







やっと本音が言えた。







.







.







玄樹もちゃんと

本音を言ってくれるかな。

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