ep14 ページ15
🖤
正直、やっちゃったなと思う。
ふっかさんとの付き合いは期限付き。
そんな事は自分が1番分かってるけど、少し揶揄うだけで照れるふっかさんが可愛くて何処にか行ってしまうんじゃないかと、余裕が無かった。
メンバーに「俺のもの」って表明しとけば少しでも気持ちが楽になるかなって思って気づいたら口が動いてた。
fk「ねえ！なんで言うの！」
昨日はそのまま別仕事で、怒ってるのか特に連絡も来ず次の日2人きりになった楽屋で責められた。
mm「でも、付き合ってるのは事実じゃないですか笑」
fk「そ、それはそうだけどなんというか、」
mm「そんなに、俺と付き合ってるのバレたくなかったんですか？笑」
fk「ち、違くてなんというか、やっぱり男同士だし、俺なんかのせいでめめが変な事言われるかもしれないし、あの、ほら。」
あー、そうだ、ふっかさんはこういう人だ。
どんな時でも周りを配慮して自分を犠牲にする人だ、俺はそんな所を好きになったんだ、
そんな事を思ってたらいつの間にかふっかさんを抱きしめてた。
「こんなとこでやめてよ〜！」なんて言いながら俺の胸を叩いてくるふっかさんの力はあまりにも、か弱くて、この人をずっと守ってあげたいなって改めて思った。
力強く抱きしめると「もぉ、潰れちゃう！」なんて言うもんだから自分の体からふっかさんを離す。
fk「もぉ、めめ誰かに見られたらどうするの！」
mm「ちょっ！ふっかさん顔真っ赤笑」
綺麗な手で照れながら顔を隠す
fk「やだ、もうめめ嫌い！」
mm「えぇ、冗談でも傷つくなぁ」
そんな小言を言いつつ実は若干傷ついて俯く。
fk「めめっ！ごめん！うそだよ！ね、泣かないで？ほら！」
そんな事を言いながら俺の顔を上げて目を合わせてくる。
mm「泣いてませんよ笑っ、」
目の前には目をまん丸にして俺のほっぺを挟んでるふっかさん、お互い目が会った瞬間言葉が出てこなくて、廊下から聞こえるスタッフさんの話し声と時計の秒針の音がやけに響いてる中で、ふっかさんに顔を近づけようとする_____
ｶﾞﾀﾝｯ
沈黙の中に急に現れたその音に驚いて瞬時にふっかさんとの間に距離ができ、音のした方を見る。
fk「照...」
iw「っごめん、邪魔した。んじゃ、お疲れ。」
岩本くんはそういうと足元に落ちてる携帯と自分の荷物を持って足早に楽屋から出ていく。
その背中を苦しそうに見つめるふっかさんは目を瞑って深くため息をついた。
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作者名：ぽちゃまる | 作成日時：2022年10月1日 21時
