空色ホットライン (ページ7)

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佐久間はあっさりと言った。
何を今さら、とでもいう風に。

けれどその声色は温かくて、冷たくなったふっかの心が急に温度を取り戻す。

『…そうなの？』

むしろ体中が少し熱い気さえする。

「ふっかも案外鈍感ちゃんだねえ。」

『え？何ちゃんて？』

「照のこと見てればわかるじゃん」

素直に嬉しいはずなのに、胸がこそばゆいはなぜだろう。
十数年同じ関係、同じ気持ちだった相手の新しい一面を知れて胸が高鳴ってる？

…半分当たっているようで、多分半分違う。

『…佐久間、根拠もないのにそんなこと言うなよ。』

「む！佐久間さんを舐めない方がいいよ！
俺の直観がそう言ってんだから違いない！」

『あーはいはい、すごいねえ。』

棒読みでもそう言えば、大きな瞳をやっと細めて佐久間が笑う。

俺は本心佐久間が好きだ。というかこいつの笑顔が好き。

出会った頃よりずっと笑うようになった佐久間は、昔よりも今がずっと伸び伸びとしている。

そうさせたのは、数年前に新しい風を吹かせた３人、そして今の恋人のおかげでもあるんだろう。

SnowManの元気印、簡単そうで続けることが一番難しいその責任を買って出てくれた佐久間。
照もそうだけど、こいつのことも尊敬してる。

だからこそ改めて、その名前を呼んでみる。

『佐久間ぁ。』

「んー？」

「佐久間の恋人が佐久間の好きなところをカラダって答えたのは、
そう言っても壊れない関係だってわかってるからだろ？』

俺たちを笑顔にしてくれるこいつに、悲しい思いはしてほしくない。