空色ホットライン (ページ19)

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【エピローグ】 Side S ページ19

Side S .

「たーくまくんっ！」

後ろからぎゅっと抱き締めて身体を俺に預けてくるのは、他でもないグループ１の甘えた康二。

そしてそれを当たり前かのように引き剥がすのはいつもめめだ。

「うまくいったん？」

『ふふ、多分ばっちりよ！』

「佐久間くんの言葉に“多分”がつくと余計不安だね。」

『にゃははっ！』

笑って見せると康二もつられてニコニコ、その笑顔を見てまためめはニヤニヤ。

…誰が見ても分かりやすいラブラブカップル。
それなのにまだメンバーにはバレてないと思ってる当人たち。

面白いからこのまま様子見しようと提案したのは、他でもない秀才最年少だ。

「なんやっけ？ホットドッグ作戦？」

「ちがうよ、ホットメール作戦だろ。」

『似てるけどふたりとも違ぁう(笑)』

こてんと首を傾げるふたりの表情がそっくりで、双子みたいだ。
一緒に居ると似てくるなんて言うけど、めめこじといいあの夫婦といい例外じゃないよね。

てか知ってるぞ。今日だってちゃっかりベージュで揃えてシミラールックコーデだろそれ。

佐久間さんには何でもお見通しだからな！