距離感 dtnb ページ19
nbside
俺が好きになった人は
ずっと背中を預けてきたアイツだった。
好きと気づいたのは本当に最近で、
俺の名前を呼ぶ声が苦しいくらい優しく感じた
本当に、それだけ
寧ろ好きという感情が合っているのか疑うレベル。
でも、恋の仕方なんて忘れた俺に
この感情の名前が"恋"と思わせるには充分だった。
まぁ、アイツに恋をしていると思い始めてからは
避けまくった。
あの目黒にまでどうしたのかと聞かれる程に。
もうどう話せばいいのかも分からない。
距離感だって分からない。
いつも、どうやって笑ってたんだっけ
そんな事を考えていたら、顔に出ていたのだろう。
仕事終わりに深澤に拉致された。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ...」
悩んでいること全て話すと思いっきりため息を吐いて
呆れた目で俺を見る深澤。
『んなくそでけえため息つくなよ、こっちは真剣に悩んでるっつーの！！！』
「幼稚園生の恋かよ...イマドキの高校生でもそんな事聞かねーわ」
『...お前照に酔った時のこと話すぞ？』
「すいませんでした、渡辺様」
ほんっと、こんな事話に来たわけじゃないっつーの
ぐいっとお酒を喉に流し込んで机に伏せる。
あーペース早すぎたかも...
頭がふわふわする、きもちわりぃ〜
「あーもー...飲みすぎんなって、介抱すんの俺だっつーの...」
ブツブツ言いながらも帰る支度をしてくれて
「素直になればいーの、断られたらとか気持ち悪いとか言われたらとか考えんな、はい、アドバイスしたから。」
そう言って席を立った。
いや、俺も一緒に帰るんですけど
『なに1人で帰ろーとしてんだよ』
俺の言葉が聞こえてないのかドアに手を掛けた。
「翔太には王子様がいるでしょ？」
そう言ってドアを開けると
『は？』
「迎え、に来た。」
________________________
一旦切ります。
また後日書きます！
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作者名：おやすみ | 作成日時：2022年11月23日 15時
