▽ ページ10
康「なーるほどねぇ…。」
岩本照 と書かれた例の名刺を見つめながら康二が呟いた。
お昼休み、社内食堂の一番入り口から遠い窓際の席で康二に昨日の出来事を全て打ち明けた。
『もう俺分かんない…キャパオーバーなんだけどぉ…。』
康「…ふっかさんって照くんのことになると手も足もでーへんよな(笑)」
ため息交じりに、机に項垂れる俺の背中を優しくさすってくれる。
『うぅー…だってどうしたらいいか分かんねぇんだもん…』
康「…んもう！営業部のエースがなっさけないなぁ！そんなん簡単なことやん！」
『…えっ、そうなの！？教えて！！』
興奮気味にぐいっと康二の方に身を乗り出す。
人差し指を立ててドヤ顔してる康二にはなんかイラっとするけど、今は言わないでおく。
康「連絡したらええねん！“女”のふっかさんとして！！」
『…は？』
康「ふっかさんとは別人の女の子に偽装すんねん！だって朝の照くんの反応聞いた感じやと、照くんはふっかさんと昨日の女の子が同一人物ってことはほんまに気付いてへんやん！
連絡も普段使ってるのと別のアカウントでやり取りしたら完全にふっかさんやってバレへんし！
女の子として照くんにしばらく絡んどいて、良い頃合いになったところで偽装のことをカミングアウト！
そしたら最終的にふっかさんと照くんはめでたしめでたしやんっ！」
『…なんだそれ…無理矢理感ありすぎじゃねぇか！カミングアウトしてからどうやってめでたしめでたしになるんだよ！
しかもそれだと照に嘘つくことになるじゃんっ、昨日照に嘘ついたのも罪悪感残ってんのに、』
話の途中でこの前の照との会話を思い出してハッとする。
――“嘘を隠すには、それよりもっと大きな嘘が必要”――
康「…ふっかさん？いきなり固まるやん…おーい！」
『…やべぇ、めっちゃゾッとした今…！』
康「何がや！もうとにかくはよ連絡しぃや！」
『無理！怖い！絶対上手くいかねぇもん！！』
康「なにがやねん！昨日の出会いから既に大失敗やねんからもう怖いもんなんかないわ！
あーもう！自分でやるんが怖いんやったら俺が送ったる！」
『無理ぃ〜ほんと！あっ！康二！だめだってば！』
テーブルに無防備に置かれている俺の携帯を康二が素早くロックを外して、器用に操作し始めた。
『康二っ！やばいって！こんなことして照にバレたらっ、！』
岩「俺が何？」
背中から聞こえる低い声にビクッと体が揺れる。
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ゆきんこ(プロフ) - 舞彩さん» コメントありがとうございます！！！暖かい言葉がいただけて嬉しすぎます(*^_^*)これからも楽しんでいただけるように執筆も頑張りますので、見ていただけたら嬉しいです！！素敵なコメントありがとうございました！！ (2020年7月12日 15時) (
レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
舞彩 - 最高でした！ (2020年7月8日 16時) (レス) id: f7fb87f278 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ジャニーズさん» コメントありがとうございます！いわふかほんと、えもえもですよね(*^_^*)いわふかの作品もまた執筆させていただこうと思っております！この続きになるかは悩んでるのですが、また執筆したらよろしくお願いします(；；)素敵なコメントありがとうございました！！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ(プロフ) - 本当に最高でした！！！！！！いやがいわふかめちゃくちゃエモイですね、エモすぎます笑番外編も最高でした！！！！これからも続き楽しみにしてますとか言っちゃって笑 (2020年5月21日 14時) (レス) id: 13f56b0528 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆさん» ゆさん！いつもありがとうございます！温かいコメントのおかげで書ききれました…！楽しんでいただけでよかったです！！番外編と新作の短編もよかったら覗いてください！感想等気軽に教えていただければ嬉しいです(*´-` (2020年5月18日 17時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2020年4月24日 23時
