▽ ページ30
『…は？』
思考が、一瞬で止まる。
照の言ってる意味を理解することができなくて。
『え…どういう…』
岩「あ、涙とまった。」
俺の頬に触れて伝う涙を拭ってくれる照。
『じゃなくてっ…！どういうこと…？』
岩「どうって…そのままの意味、ふっかが女装して名前も変えてまで俺と仲良くしてくれてるの、知ってた。」
『…待って、』
…え、どういうこと？
ただただ驚いたまま固まってしまう。
だって照には今までの俺の嘘は全部バレていて、その上で女の俺とかかわっていて…？
それなのに目の前の照に怒りや恨みの感情とかは見えなくてあまりにもケロっとしてるから、戸惑いなんかは全く隠せない。
『…い、いつから…知ってたの…？』
岩「うーん。なんかコンビニの前でめっちゃアニメのコスプレしてた時。だからまぁ最初。」
『…嘘でしょ…。』
信じられない。それは佐久間に女装させられたあの日、
ふうかと照の出会いの場所だ。
涙なんかとっくにひっこんで、口も半開きで目を見開いたまま。
この状況が衝撃すぎていつもとは違う意味で心臓の動悸も止まらないでいる。
そんな俺を見て呑気に笑う照が言葉を続けた。
岩「最初出会った時、ふっかだってこと否定されても「いやお前ふっかじゃん」しか思えなかったし、嘘つく理由が分からなかったんだけどさ。
その後もふっかが頑なに自分のこと打ち明けようとしないから、もう逆に利用しようかなって思ったの。
だからふっかって分かってた上でふうかちゃんに近づいた。」
『利用…？』
岩「そ。俺の長年の恋の成就のために。」
『ど、どういう…』
岩「んーまぁ、いつまで経っても進展しない俺らの着火剤になんねぇかなぁって。」
『ま、まって、それってさ…。』
黙って聞いていた。けど、勘違いじゃなかったら、俺の思い上がりじゃなかったら、
それってまるで…
高鳴る鼓動はもう気にならない。照をじっと見つめて、次の言葉を待つ。
思わずぎゅっと照の手を握る。
真っ直ぐ瞳がぶつかってから、照は微笑んだ。
岩「…うん、俺が好きなのは、最初から男のふっかだよ。」
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ゆきんこ(プロフ) - 舞彩さん» コメントありがとうございます！！！暖かい言葉がいただけて嬉しすぎます(*^_^*)これからも楽しんでいただけるように執筆も頑張りますので、見ていただけたら嬉しいです！！素敵なコメントありがとうございました！！ (2020年7月12日 15時) (
レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
舞彩 - 最高でした！ (2020年7月8日 16時) (レス) id: f7fb87f278 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ジャニーズさん» コメントありがとうございます！いわふかほんと、えもえもですよね(*^_^*)いわふかの作品もまた執筆させていただこうと思っております！この続きになるかは悩んでるのですが、また執筆したらよろしくお願いします(；；)素敵なコメントありがとうございました！！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ(プロフ) - 本当に最高でした！！！！！！いやがいわふかめちゃくちゃエモイですね、エモすぎます笑番外編も最高でした！！！！これからも続き楽しみにしてますとか言っちゃって笑 (2020年5月21日 14時) (レス) id: 13f56b0528 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆさん» ゆさん！いつもありがとうございます！温かいコメントのおかげで書ききれました…！楽しんでいただけでよかったです！！番外編と新作の短編もよかったら覗いてください！感想等気軽に教えていただければ嬉しいです(*´-` (2020年5月18日 17時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2020年4月24日 23時
