歌の光景 ページ6
「歌えるって最高！」
楽屋に戻り、歌番組でデビュー曲を披露できて満足そうな翔太を目撃した。
いつも綺麗な声で伸び伸びと歌っているのを踊りながら目の当たりにする。
俺も負けられないなって思うし、密かに凄いなとも思っている。まあ、言わないけど…。
「涼太、アクロバットの調子、良さそうだね。」
「…前奏と間奏の時は気合い入れているから。それに振りとか、アクロバットが揃うと気持ちいいんだよ。興奮して余計に楽しいっていうか…ゾクゾクする。」
常に最高のパフォーマンスを見ているファンの皆さんは勿論の事、興味を持ってもらえるように頑張るのがアイドルだと思うから。
「ゾクゾクとか、ヤバいよ、涼太。俺は歌番組の録画を見て涼太の動きにゾクゾクするよ。」
「何だよそれー。」
「他の仕事忙しい中、よくあんな軽やかに出来るよね。」
「照だって色々と…仕事あるじゃん。」
「でも、舘さんは優雅かつキレがあって魅了されちゃうんだよなー。」
何で急に俺を褒め始めるんだよ。
しかも、熱量がファンみたいだし…。
他のメンバーだって褒める点は沢山あるだろ？
「お、俺はいいから…ふ、2人、家で散々、褒めるじゃん。他のメンバーの良かった点とか、反省点とか、そっちを言わないと！」
「ダテ、惚気やなー。」
「違うわ。康二、あまり余計な事を言わないでくれ。2人が変な勘違いするだろ！」
「涼太、変な勘違いって何ー？」
やっぱり、食いつかれたじゃんか。
康二、俺で弄んでんのかー？
最近、色々と絡んでくるし、何なんだよ。
「でも、貴族は酔うと居ないからって照と翔太のパフォーマンスをべた褒めしてるんだよ。エモくね？」
「さ、佐久間、やめろっ！余計な事を言うなっ！う、嘘だからな！」
「舘さんは素直じゃないんだね。」
阿部まで乗るなよ。
信憑性が増すだろ？
マジで俺、そんな事、酔っ払うと言うのかよっ！
恐る恐る2人に視線を移すと分かりやすくニヤニヤして俺を見ている。
「ダテに褒められるとか、ええなー。」
「佐久間くん、舘さん、どう褒めるんですか？」
康二、それはどういう意味？
どさくさ紛れに目黒、興味を持つな。
「それは俺と貴族の秘密だからダメだよー。」
佐久間が誤魔化すと照と翔太が「教えろ」と凄い剣幕で迫っている。
「軽く脅されてるやん！」
「そんなに知りたいんですね。」
ラウールが同情の目を俺に向ける。
最年少に心配されるとは…。
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果恋 - こちらこそありがとうございます (2020年5月5日 22時) (
レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - 果恋さん» イベントごとや気分で更新していきます。メンバーの誕生日や季節ごとの行事など、マイペースですが、これからも作品を宜しくお願いします。 (2020年5月5日 22時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
果恋 - 本当ですか！ありがとうございます！ (2020年5月5日 22時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - 果恋さん» コメントありがとうございます！確かにあまり無いですよね涙 これからもマイペースですが、更新していきます！ (2020年5月5日 22時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
果恋 - 舘様が愛されている小説が珍しいので、すごく嬉しかったです！これからも更新お願いいたします！ (2020年5月5日 21時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤雪
| 作成日時：2019年12月21日 20時
